このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
 |
 |
|
NSC発行「Safety + Health」2003年11月号
ニュース
ヘンショーOSHA長官、反応性化学物質安全計画を発表
アリゾナ州スコッツデイル(Scottsdale, AZ) − 労働安全衛生庁(Occupational Safety and Health Administration: OSHA)は、反応性化学物質の取り扱いをめぐる問題に対処するため、反応性化学物質に関するガイダンスを開発する予定である。OSHAのジョン・ヘンショー長官(John Henshaw, administrator)は、9月23日、化学工程安全センター(Cener for Chemical Process Safety)の第18回年次国際会議で、聴衆にこう語った。
当局は、単一の非複合工程に焦点を当て、単一の工程のみを有する事業者、中小規模の事業者及び化学製造業以外で化学物質を取り扱う、たとえば倉庫保管業などの事業者を支援すると、ヘンショー長官は説明。「単純な工程でも、従業員にリスクを与える可能性がある場合は、これを扱うのに必要なガイダンスを、事業者が確実に受けるようにしたい」と長官。
OSHAはまた、ヘンショー長官によれば翌年に完成予定の工程安全管理基準(Process Safety Management standard)について、遵守命令を明らかにする予定である。この基準については、外部から修正を求める提案が数件寄せられているにもかかわらず、当局は、修正する予定はない。
「現行基準は、化学工程の一部として生じる問題の大半に取り組む根拠を提供するものであると、われわれは思っている」と長官。
今月はじめ、米国安全技術者協会(American Society of Safety Engineers:
ASSE、イリノイ州デプレーンズ、Des Plains, IL.)は、OSHA、環境保護庁(Environmental
Protection Agency: EPA)および化学物質安全性調査委員会(Chemical Hazards
and Safety Investigation Board: CSB)に対し、OSHAの工程安全管理基準やEPAのリスク管理規則以外の新しい規制を検討すべきであると要請した。
「米国安全技術者協会は、別個の基準があれば、労働者や公衆の安全衛生を高めるという目標を達成しやすくなると考える」と、ジェームズ・ケンドリック会長(James
Kendrick, President)は述べた。「反応性化学物質を工程安全管理基準やリスク管理規則に『適合』するよう強いるのは、反応性化学物質特有の脅威に対応できないばかりか、これら二つの立派なプログラムの規制力をおとしめることにもなりかねない」。
|
|