NSC発行「Safety + Health」2004年1月号
産業特集
OSHA、ティルトアップ建設工法に関する安全情報を提供
ワシントン― 労働安全衛生庁(OSHA)は、労働者や事業者に対し、支えのないパネルの危険有害要因について警告、パネルの倒壊防止方法に関する実践的な勧告を掲載した、新しい安全衛生情報公報(Safety
and Health Information Bulletin)を発行した。これは、いろいろなタイプの建物や建造物の建設中にコンクリート壁パネルを建てる一般的な工法、ティルトアップパネル組み立て(tilt-up
panel erection)に従事する労働者のために、安全情報を提供している。
公報は、事業者に対し、壁パネルの倒壊を防止するため、下記の対策を講じるよう勧告している。
- 建設現場を頻繁に点検するプログラムを維持する。
- 従業員に対し、不安全な状態の認識と回避や、労働環境に適用されるOSHA法規を教える。
- 成形済みコンクリートの建造に関するすべての要件を遵守する。
- 横からの力や風に耐えうるよう、すべてのティルトアップパネルにブレース(筋かい)を入れる。
- 屋根の構造および/または支柱ができて建物が安定するまでは、仮ブレースを撤去しないよう、監督者や労働者を指導する。
- ティルトアップ壁パネルとスチールジョイストとを固定するために溶接する際には、認可された溶接機のみを使用する。
ティルトアップ工法に関する詳細は、OSHA建設局(Directorate of Construction)のウェブサイト、www.osha.gov/docで閲覧できる。
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