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NSC発行「Safety + Health」2004年1月号

ニュース

労働者の体の痛みは、企業の頭痛の種


 シカゴ(Chicago) − 新しく発表された調査は、体のあちこちの痛みは、労働力人口によく見受けられる労働不能を引きおこす健康状態で、生産性の損失を招くと結論した。こうした損失は、アメリカの産業界にとって、年間612億ドルもの負担となっていると推計している。

痛みは、
頭痛の場合、週当たり3.5時間の損失
腰痛および関節炎の場合、週当たり5.2時間の損失

数字は、生産性損失の平均値を表す。
出 所:The Journal of the American Medical Association、2003


 調査では、米国の働く成人28,902人を無作為抽出して、調べた。調査対象の13%は、一般的な痛みにより、生産時間を損失した経験があると述べ、週当たり平均5時間の損失を報告した。この損失時間の大半(76.6%)は、休業ではなく、生産力の低下であることが判明した。
 報告されたなかでもっとも多かったのは、頭痛で、これに腰痛、関節炎の痛みが続く。調査は、アメリカ医学協会ジャーナル(The Journal of the American Medical Association)(Vol. 290, No.18)に掲載された。