このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
NSC発行「Safety + Health」2004年1月号

ニュース

反復作業は、骨の損傷を招く

 フィラデルフィア(Philadelphia) − 反復労働作業は、手根管など業務関連の筋骨格系障害の危険因子であるが、これが骨の損傷を招く恐れもあると、テンプル大学(Temple University)の新しい調査は指摘する。
 調査チームは、繰り返し手を伸ばし、つかむ作業を課したラットの行動を分析した。その結果、作業を開始してからわずか3〜6週間後には、骨の組織が損傷し始めることを発見した。これまで、科学者らは、手根管症候群などの障害は、もっと時間がたってから発症すると考えていた。
 この所見から、障害が発症するかなり初期の段階で手を打つと、損傷の悪化を防ぐことができるのではないかと、調査の主筆、アン・バー(Ann Barr)氏は説明する。調査報告書は、骨・鉱物調査ジャーナル(Journal of Bone and Mineral Research)(Vol. 18, No.11)に掲載された。