エクソン・モービル社(Exxon Mobil Corp.)の社員は、石油産業における安全の重要性を認識し、安全文化を事業の骨組みとして作り上げている。
「石油やガス、石油化学製品の生産には、非常に神経を使う」と、エクソン・モービル社(本社、ダラス市)のマイク・ヘンデリック安全プログラム部長(Mike Henderek, safety program manager)は言う。「責任ある法人市民として、また責任ある供給者としてのわれわれにとって最重要なものの一つは、安全に生産し、納品するということである」。
「いろいろな理由から、われわれは、会社が成功を収めるには安全が不可欠であると考えている」とヘンデリック氏は付け加えた。優れた安全行動は、一流かつ完全無欠な操業への当社のコミットメントを、目に見える形で実践した表れである。
これはまた、エクソン・モービル社が、全米安全評議会(NSC)や他の世界的企業と共にロバート・W・キャンベル賞(Robert W. Campbell Award)を設立し、安全衛生や環境問題を枢要な事業価値として掲げる企業を顕彰する理由の一つである。
NSCの初代会長に因んだキャンベル賞は、この9月、ニューオーリンズ市で開催されるNSC会議&展示会(NSC
Congress & Expo)で初めて授与される。キャンベル賞への参加同意書は、3月31日締め切りで、今年度のプログラムに参加するための、書類の提出は、5月31日までの消印が有効である。
安全は、労働の現場から役員室に及ぶ価値であり、組み立てラインや収益報告の最下行の数字で測定可能であると、ヘンデリック氏は指摘した。エクソン・モービル社は、事業統合管理システム(Operations
Integrity Management System)体制を採っており、ヘンデリック氏によれば、これは、「同社の事業の他の側面を引き締めている。われわれが、常に改善をめざすのを促す共通のテーマとなっている」。
エクソン・モービル社がキャンベル賞を後援することになったのは、このように徹底的な安全衛生環境管理システムの採用で、成果を享受してきたからである。「安全衛生環境管理の体系的アプローチにコミットする企業は、われわれが享受したすべての成果を得るだろうと思う」とヘンデリック氏。
「こうした成果は、社会における産業のアイデンティティや評判にとって大変重要であるから、このようなアプローチを採用し、従業員や生産性への成果を実際に証明できる企業を表彰したいと考えた」と同氏。
キャンベル賞の影響は、受賞者への拍手喝さいが鳴り止んだ後も長く持続するとヘンデリック氏は述べた。「より高い次元で、キャンベル賞は、より大きな目標の達成手段である」と同氏。「最終的には、安全衛生環境管理をどう事業計画へ統合すべきか、深い理解を広めていきたい」。
「われわれの目標は、キャンベル賞受賞者のケーススタディを工学や学士コースのカリキュラムに組み入れ、次世代の学生が、大学を出る時には、安全衛生環境管理を総合的な企業モデルに完全に組み入れることの重要性を理解していることである」とヘンデリック氏は述べた。
ロバート・W・キャンベル賞についての詳細は、
www.campbellaward.orgで閲覧できる。