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NSC発行「Safety + Health」2004年3月号

産業特集

 運輸業

州知事幹線道路安全協会、速度違反の取締り強化を要請

 ワシントン − 州知事幹線道路安全協会(Governors Highway Safety Association)はこの度、深刻化する速度違反の問題について、注意を喚起した。
 幹線道路安全保険研究所(Insurance Institute for Highway Safety、バージニア州アーリントン市)の実施した調査は、州知事協会の懸念を裏付けている。この調査報告書は、一般道路、州間高速自動車道の双方における高速運転が、死亡率約35%増を招いたと指摘している。
 幹線道路安全保険研究所は、1987年以来、州間高速自動車道における走行速度を調査しており、最新の調査では、観測史上最高の速度を記録した。
 州知事幹線道路安全協会のキャスリン・スワンソン会長(Kathryn Swanson, chair,)は、高速化の理由をいくつか挙げた。第1の理由は、1995年に、議会が全米制限速度を撤回し、その結果、制限速度は単にガイドラインであって、法規ではないと国民が認識するようになったこと。第2の理由は、運転者は、飲酒運転などの不安全運転ほどには、高速運転を危険とは思っていないということである。
 スワンソン会長はまた、速度違反がらみの事故の増加は、必ずしも連邦政府の最重要課題とはなっていないと述べた。州知事協会は、速度違反が、本来受けるべき全米規模の注目を浴びておらず、連邦予算も配分されていないことを懸念している。
 詳細は、www.statehighwaysafety.org/index.htmlを開かれたい。