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NSC発行「Safety + Health」2004年4月号

産業特集

 運輸業

調査報告:航空機内の空気の質については、さらに調査が必要

内の汚染物質に暴露する搭乗員や乗客の健康被害を見極めるには、さらに調査をする必要がある。
「航空安全:航空機内の搭乗者に対する空気の質の影響について、さらに調査が必要(Aviation Safety: More Research Needed on the Effects of Air Quality on Airliner Cabin Occupants)」(GAO-04-54)と題した報告書は、連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)の行動計画は、航空機内の空気の質に関する2001年の全米調査委員会(National Research Council)の勧告すべてに十分対応するものではないと結論した。会計検査院の懸念事項は、以下のとおり。
  • FAAは、乗客・搭乗員の健康上の症状について関連を探る監視・調査プログラムの考案に役立つ詳細な計画を今後開発せねばならない。
  • FAAの調査プログラムには、目標達成のために十分な数や範囲の機種及び便数が含まれていない。
  • 当局の調査プログラムは、航空業界とあまりにも強く結びついているため、必要な客観的妥当性や独立性を確保できていない。
  • 当局のウェブサイトで関連の衛生情報を入手しようにも、リンクを検索するのが難しい。


会計検査院は、FAAに対し、数々の調査・監視勧告を提示している。例えば、航空機の換気・公衆衛生に関する専門家委員会を任命する、民間航空機で機内の空気を再循環させる換気システムに、効率の高い微粒子ろ過フィルターの使用を義務づけた場合の費用便益を評価するなどである。報告書は、オンラインwww.gao.gov/daybook/040210.htmで閲覧できる。