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NSC発行「Safety + Health」2004年6月号

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EPA大気浄化法、州際汚染に取り組む

ワシントン − 環境保護局(EPA)のマイク・リービット長官(Mike Leavitt, administrator)は、4月14日、2004年大気浄化規則(Clean Air Rules of 2004)を発表した。この一連の措置は、米国史上大気保全のもっとも進展する時期を拓くと、当局はいう。
 「これは、大気が汚くなるという話ではない」とリービット長官。「大気は、きれいになる。この一連の新規則は、健康への脅威に関する新たな理解、より厳しい基準、これらの基準の達成へ向けた国としての決意を盛り込んでいる」。
 発表された主要3規則は、州境を超えた大気汚染の移動を取り上げている。これらは、以下のとおり。
  • 州際大気規則(Interstate Air Rule)。発電所の排出物質の漂流を規制。規制対象の汚染物質を70%削減する上限・取引(cap-and-trade)システムを採用。リービット長官は、今年後半に本規則を完成させると述べた。
  • 水銀規則(Mercury Rule)。発電所から排出される水銀を規制。EPAによると、発電所の水銀排出を規制するのは、これが初めて。リービット長官は、本規則を今年末までに完成させると述べた。
  • ノンロードディーゼル規則(Nonroad Diesel Rule)。排気物質を除去するディーゼルエンジンへと製造方法を転換し、硫黄を除去したディーゼル燃料の精製方法へと転換する。リービット長官は、本規則は5月に完成すると述べた。