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NSC発行「Safety + Health」2004年8月号

産業特集


 製造業

OSHA、動力プレス機械基準改正を計画

 ワシントン
− 労働安全衛生庁(OSHA)は、この6月、動力プレス機械基準(Mechanical Power Presses Standard)の起動装置付き光線式安全装置(presence-sensing device initiation: PSDI)義務を検討した結果、同基準をANSI(米国規格協会) B.11.1-2001あるいは類似の基準へと改正する旨決断したと発表した。
 PSDIシステムとは、動力プレス機械の稼動中、手または他の物体が危険ゾーンにあることを知らせる光カーテンその他のセンサー装置をいう。
 OSHAは、労働安全に対処しつつ生産性を高められるよう事業者を支援するため、1988年、センサー装置を承認する条項を採択した。本条項では、独立機関によるPSDI設置の認定を企業に義務付けている。
 しかし、認定を喜んで引き受ける独立機関がないことから、本条項は利用されていないことが、今回の基準検討作業で判明した。
 これを受けてOSHAは、おそらくはANSI基準に近い形でのプレス基準の改正を計画している。ANSI基準は、独立機関の認定はなくとも、安全確保のための他の条項を掲げてPSDIを認める。OSHAは近々、規制計画表(regulatory agenda)にプレス基準改正を追加すると述べた。
 プレス基準の改正は、6月8日付けの官報 (Federal Register)で発表された。