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NSC発行「Safety + Health」2004年8月号

ニュース


NIOSH、残業と健康に関する調査を再検討

 ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health: NIOSH)は、残業や交替勤務時間の延長と健康状態との関連性について調査した52の調査を再検討し、いくつかの所見を報告した。
 今回の再検討では、一般的な健康への影響を調べた22の調査のうち16件で、「残業が、一般的な健康状態の悪化の自覚、傷害率の上昇、疾病の増加、または死亡率の上昇と関連していた」ことが判明した。作業能力の低下や傷害は、全調査を通じて観察された。とくに4件の調査では、12時間シフト(交替勤務時間)の9時間目、12時間目で、労働者の注意力の低下、疲労の増大、認識機能の低下、仕事への警戒心の低下、傷害の増加がよく報告されている。
 また、再検討の結果、長時間労働が健康や安全に及ぼす影響には、いくつかの要因の複雑な相互作用があることが指摘された。NIOSHは、週労働時間、交替勤務、シフト時間、作業日程の自己管理度、残業手当その他の諸問題が、労働安全衛生面でどのような役割を演じているのか、これを見極めるにはさらに調査が必要であると言及した。
 再検討の対象となった調査は、いずれも1995〜2002年の間に刊行されたものである。報告書全文は、www.cdc.gov/niosh/docs/2004-143で閲覧できる。