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NSC発行「Safety + Health」2004年9月号
シアトル − ワシントン州厚生省(Department of Health)が実施した血液検査のデータをきっかけに、ワシントン州農政局(Washington
Farm Bureau)は、同州の農業労働者の農薬暴露に関する勧告を農場経営者向けに発令した。血液検査では、農薬暴露が予想以上に高い割合であった。
厚生省は、神経機能を調節する酵素、コリンエステラーゼの濃度を調べる血液検査を実施するよう、事業者に義務付けるプログラムを実施している。コリンエステラーゼの濃度が低いと、頭痛、めまい、かすみ目、下痢、呼吸障害や死を招く。
農業労働者計568人が定期検査を受けたが、このうち114人は、コリンエステラーゼ濃度が各自の基準濃度より20%低かった。114人中23人は、コリンエステラーゼ濃度が著しく低いため、農薬作業から外さねばならなかった。
この検査データを受けて、ワシントン州農政局は、農薬取り扱いの安全手順に関し、従業員を訓練し、防護服の着用を徹底するよう、農場経営者に警告した。当局は、検査結果を「気がかり」と称し、農場経営者に従業員訓練の実施を促すため、労働雇用セミナーを実施した。
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