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NSC発行「Safety + Health」2004年9月号

産業特集

 建設業

ハーバード大調査、OSHAに建設監督の改善を勧告

 マサチューセッツ州ケンブリッジ − ハーバード大学(Harvard University)は、監督対象の建設現場を決定する労働安全衛生庁(OSHA)のシステムを調査した結果、当局に監督業務を改善する代替手法を開発するよう提案した。
 調査報告書の著者、ディビット・ワイル(David Weil)氏は、OSHAの現行システムは無作為で建設規模に基づいたものであると主張した。
 調査によると、OSHAの監督は、大手の建設業者や請負業者のモニタリングへ傾倒しがちである。ワイル氏は、当局は、手持ちのデータを用いて労働者が直面する最大のリスクを決定し、そのグループのなかから監督対象を無作為に選ぶよう、提案した。
 調査は、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の助成金を得た労働者権利擁護センター(Center to Protect Workers' Rights、メリーランド州シルバースプリング市)の資金協力を得たものである。報告書は、www.cpwr.com/krweil.pdf で閲覧できる。