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NSC発行「Safety + Health」2004年9月号

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労災補償制度の州別評価

 サンディエゴ −こと労災補償とくれば、諸州は、優良例としてアラバマ州などを見習うべきであると、休業データ研究所(Work Loss Data Institute)の最新報告書は述べる。
 報告書では、2002年、2001年、2000年のOSHA書式300および200のデータを用いて、各州を1日以上の休業災害発生率、1日以上の休業労災件数、就業不能期間の中央値、31日以上の長期休業率、腰痛、手根管症候群の6つの尺度で格付けた。
 全体評価で「もっとも改善が見られた」と先頭に立ったのは、アラバマ州であった。もう一州、インディアナ州も優秀で、とくに休業の縮小で改善がみられたと報告書は述べる。その他最優秀であったのは、アイオワ州、ジョージア州、ミネソタ州、バージニア州であった。
 ニューメキシコ州の成績は、全体的にもっとも低下が見られ、2000年の「B+」から2002年には「D」へ落ちた。カリフォルニア州、デラウェア州、ニューヨーク州、ワイオミング州は、「F」の成績であった。
 報告書はまた、ある種の管理医療プログラムと成果との連関について、管理医療のある州とない州とを比較することにより、分析した。労災保険基金のある州は、ない州に比べ、若干成績が悪く、医療費スケジュールや州の治療ガイドラインの活用も州政府の助けとはなっていなかった。報告書は、医療提供者の選択を限定させている州には、良好な結果を見出した。
 「2004年労災補償の州別通信簿(2004 State Report Cards for Workers' Comp.)」の詳細は、www.disabilitydurations.comで閲覧できる。

出 所:Work Loss Data Insutitute、2004年