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NSC発行「Safety + Health」2004年10月号

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報告書:景気低迷と医療費の増大が労災補償を圧迫

  ワシントン − 全米社会保険学会(National Academy of Social Insurance)の新しい報告書によると、労災補償支払い総額は、2年連続で賃金を上回る伸びをみせた。
 労災補償は、主として2001年3月に始まった景気後退の影響を被っている。加えて、医療費の増大が、支払い総額の増加要因となっている。医療費は、9.4%増加した。
 景気低迷の結果、労災補償給付金額および労災補償費用は、2001年、2002年とも賃金を上回る増加を記録した。労災補償給付は、2002年には7.4%増え、533億ドルとなった。2002年の賃金は、ここ10年以上のなかでも最小の増加率、0.4%を記録した。また、適用労働者数も、2年連続で減少した。
 報告書「労災補償:2002年の給付、適用人口、費用(Workers' Compensation: Benefits, Coverage and Costs, 2002)」は、www.nasi.orgで閲覧できる。