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NSC発行「Safety + Health」2004年12月号

ニュース


業務上傷病費用は、産業に直結

 イリノイ州アーリントンハイツ − 労働環境医学ジャーナル(Journal of Occupational and Environmental Medicine, Vol. 46, No. 10)に掲載された調査によれば、州の労働者一人あたりの傷病費用は、基本的には州の産業構成で説明できる。
 調査では、労働者一人あたりの費用は、最高1,979ドル(ウェストバージニア州)から最低650ドル(ニューハンプシャー州)の範囲に散らばっている。
 調査チームは、傷病費用が最も高い州の中に、南部と西部の州が不釣合いに多いことを指摘している。また、死亡災害のみの費用のパーセンテージを算出した。このパーセンテージは、アラスカ州が53.9%ともっとも高く、コネチカット州が9.2%ともっとも低かった。
 調査は、傷病率が、産業によりずいぶんと違ってくることは周知の事実であると記す。したがって、州内の産業人口構成で、「傷病率が高い州があれば、低い州もあることをいくぶん説明できる」。
 調査では、傷病費用の高さと農林水産業、鉱業、及び運輸・公益事業の3産業との間に、相関関係があることを見出した。卸売業、及び金融・保険・不動産業の2産業と、傷病費用の低さとの間にも、相関関係があった。


出 所:労働環境医学ジャーナル(Journal of Occupational and Environmental Medicine)、2004年