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NSC発行「Safety + Health」2005年1月号
イリノイ州アーバナ― − イリノイ大学(University of Illinois、アーバナキャンペイン、Urbana-Champaign)の調査チームによれば、運転者は、年齢にかかわらずハンズ・フリー携帯電話の使用中、目の前の危険な状況を認識するのに難儀する。
「Human Factors」誌(Vol. 46, No.2)に掲載された実験は、同大学ベックマン高等科学技術研究所(Beckman
Institute for Advanced Science and Technology)のバーチャル・リアリティ空間で実施された。調査チームは、視線追跡技術で、注意散漫の影響を調べた。
実験では、運転免許を保持し、最低1年間の運転経験のある若年運転者14人と、運転経験の豊富な年配の14人に、ハンズ・フリー携帯電話でちょっとした会話に積極的に取り組んでもらった。
被験者は、会話しながら、シカゴ市の移り行く往来や建物をデジタル処理して映し出した6 X 3.5フィートのスクリーンに対面した。画面のちらつきは、目の動きを模しており、この後に続く風景の変化は、運転者にとって重要であったり、重要でなかったりした。
年配者は、色彩が鮮明になってくるなど、顕著な変化を見極めることができた。しかし、運転に重要な変化を認識する能力は、著しく低下した。
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