このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
|
|
|
NSC発行「Safety + Health」2005年2月号
ボルティモア− ジョンズ・ホプキンズ大学ブルームバーグ公衆衛生学部(Johns Hopkins Bloomberg
School of Public Health)の調査チームによると、過密な養豚施設からの空気を吸うと、抗生物質耐性菌にばく露する可能性がある。
調査チームは、米中部大西洋地域の大規模養豚場内で採集した空気試料中に、最低2種類の抗生物質に耐性のある細菌を検出した。論文は、「環境衛生への視点(Environmental Health Perspectives)」のオンライン版に掲載された。
調査の主著で、ブルームバーグ公衆衛生学部環境衛生科学科(Department of Environmental Health Sciences)の博士課程に在籍するエイミー・チャピン(Amy Chapin)氏は、産業用動物の飼育に抗生物質を使用すると、人間の健康を脅かす抗生物質耐性菌の発生に大きく影響を及ぼすと説明した。動物に抗生物質を使用すると、人間の感染症を治療する際に、当該抗生物質の効果が減る可能性がある。
過密状態の家畜飼育場における労働者は、浮遊する抗生物質耐性菌にばく露する危険性が高いと、調査チームは考える。これらの労働者は、家族やより広く地域社会へ伝染させる可能性のある、薬剤耐性菌の保菌者になることもある。
|
|
|