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NSC発行「Safety + Health」2005年2月号

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2003年の労働傷病、440万件を記録

 ワシントン − 労働統計局(Bureau of Labor Statistics: BLS)は、2003年に事業者から報告のあった死亡災害を除く傷病件数は計440万件で、これは、常勤労働者100人あたり5件に相当すると発表した。これは、2002年の5.3件を下回る率である。
 BLSによると、この減少は、報告のあった傷病件数の7.1%減と、実労働時間数の0.7%減の結果である。 
 のべ10万件以上の傷病件数を記録した産業は、14部門にのぼり、およそ200万件、全体の47%を占める。このうち、最高率を記録したのは、100人あたり10.1件の看護・在宅看護業、9.3件の運輸機器製造業、8.7件の病院であった。
 このほか、食品製造業は100人あたり8.6件、組み立て金属製品製造業は100人あたり8.5件であった。
 事業規模で分析すると、従業員1〜10人の小企業は100人あたり2件、従業員50〜249人の中企業では6.2件であった。
 BLSは、産業分類を標準産業分類システム(Standard Industrial Classification System)から北米産業分類システム(North American Industry Classification System)に変更したため、過去のデータとの比較はできないと警告する。
 今回のデータは、2003年度統計発表3回シリーズの第2回である。第1回は、2004年9月に発表したもので、労働死亡災害を扱った。第3回は、2005年3月に発表予定で、重傷・重病災害を扱う。
 報告書全文は、www.bls.gov/news.release/pdf/osh.pdfで閲覧できる。