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NSC発行「Safety + Health」2005年2月号

産業特集

 運輸業

ユニオン・パシフィック社、鉄道安全遵守協定を締結

 ワシントン − ユニオン・パシフィック(Union Pacific)社はこのたび、一連の鉄道事故を踏まえて、鉄道安全問題を解決するため、連邦鉄道局(Federal Railroad Administration)と遵守協定を締結した。
 ユニオン・パシフィック社を総合的に見直した結果、同社は、現場実技試験プログラム(Field Testing Exercise: FTX Program)の適切な実施と管理に落ち度があったとの結論が出た。現場実技試験プログラムは、鉄道乗務員の鉄道運行規則その他の連邦安全法規の遵守ぶりを試験するものである。
 このたびの1年間の協定で、ユニオン・パシフィック社は、サン・アントニオ事業部に次の対策を採らせる。
  • 鉄道試験マネージャー全員を対象に、FTXプログラムの内容・要件を再教育するプログラムを即開始する。
  • FTXプログラムデータの月間分析を実施し、出てきた問題を是正する月間計画を策定し、ユニオン・パシフィック社本社には、月間計画を四半期毎に監査するよう義務づける。
  • 遵守協定の実施を直接担当する役員を任命する。
連邦鉄道局は、ユニオン・パシフィック社の協定履行を監視するスタッフを支援するため、テキサス州に監督官を派遣した。