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NSC発行「Safety + Health」2005年3月号
スペイン、ビルバオ(Bilbao) − 企業の労働安全衛生基準が高ければ、生産性も高く、その逆もまた然り。これは、欧州安全衛生機構(European
Agency for Safety and Health at Work)が出した新しい調査報告書の所見である。
報告書によると、高い安全基準が生産性の増加をもたらす要因は、下記のとおり。
- 企業の経営陣と従業員との間に、緊密な協力関係を構築する。
- 自主性ややりがいのある仕事を、職員へ大幅に委譲する。
- エルゴノミクス的作業方法や機材をもっと導入する。
- 質の高い労働環境を確立する。
いくつかの事例では、優良な安全記録から、将来の収益性を予見することができる、と当局は述べている。
逆にいえば、安全成績が悪いと、企業を競争劣位におとしめ、企業の立場は、利害関係者らの間で悪くなることを、調査チームは見いだした。
報告書はまた、安全対策は、企業収益にプラス効果があるものの、「こうした効果を見極め、数量化するのは、いつも簡単にはいかない」と記している。
報告書「労働環境の質と生産性(Quality of the working environment and productivity)」は、当局のウェブサイト、http://osha.europa.eu/publications/reports/211/en/index.htmで閲覧できる。
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