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NSC発行「Safety + Health」2005年5月号

ニュース


調査報告:米国人の3人に1人が、慢性的に働き過ぎ

 ニューヨーク − 家族・労働研究所(Families and Work Institute)の発表した調査報告書によると、米国の労働者の少なくとも3人に1人は、慢性的に働き過ぎている。1,000人以上の賃金・俸給被雇用者を対象にしたこの調査ではまた、このうちの54%は、前月のある時点で、仕事に圧倒されるような感じを経験した。
 これは、事業者の問題である。同研究所によると、働き過ぎの労働者は、過ちを犯しやすく、こんなに働くことを期待する事業者に対して怒りを覚えやすく、自分たちほど働かない同僚に対し、憤慨しやすい。また、働き過ぎていると感じる労働者のおよそ半数は、健康ではないと報告している。
 仕事中心の労働者は、職場と私生活を同等に優先する労働者に比べ、働き過ぎやすいと、調査は指摘した。恐らくは予期に反することであろうが、家庭責任の大きい労働者は、高齢者介護の場合を除き、家庭責任のない労働者と比べて、働き過ぎる傾向はなかった。
 充分な時間、仕事を休むのは、一つの解決方法であろう。本調査は、休暇取得パターンも調査しており、一時期に長期間の休暇を取れば取るほど、労働者は、リラックスし、活力を得た感じで、仕事に復帰することがわかった。
 「米国の過労:働き方が過ぎる場合(Overwork in America: When the Way We Work Becomes Too Much)」の調査報告書については、自己診断クイズその他の無料の資料も含めて、www.familiesandwork.orgで、詳細を閲覧できる。