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NSC発行「Safety + Health」2005年5月号

ニュース


チャオ長官、G8会合で、労働力の高齢化が課題と発言

 ロンドン − エレイン・L・チャオ米労働長官(Elaine L. Chao, U.S. Labor Secretary)は、先日のG8労働雇用閣僚会議(G8 Labor and Employment Ministers Conference)で、先進諸国の労働力の高齢化問題に触れた。
 世界各国の労働大臣が集ったこの会合で、チャオ長官は、中高年労働者が職業生活を決めやすいようにし、就労意欲のある中高年労働者の層を厚くして、予測されている労働力の需要増に対応できるよう、解決策を呼びかけた。
 「教育、革新、柔軟性は、中高年労働者の労働力参加を増やす鍵である」と、チャオ長官は、出席者らに語った。「21世紀の新しい職種に向け、労働力を整えるという課題は、中高年労働者や事業者にとって、好機となりうる」。
 チャオ長官は、米国の人口統計の変化が引き起こす課題を評価し、労働力の高齢化という難題を乗り越えるすべとなりうるもう一つの傾向として、新規の労働力への需要増を強調した。
 今後数年間で、米国のサービス部門のいくつかのハイテク、高技能分野で、求人増が予測されていると、チャオ長官は述べた。この需要に応える一つの方法は,G8諸国の中高年労働者の雇用機会を増やすということである。