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NSC発行「Safety + Health」2005年5月号

産業特集


 公益事業

EPA、初の水銀規則を発表:州政府、規則撤回を模索

 ワシントン − 環境保護局(EPA)は、3月15日、異論の多い大気浄化水銀規則(Clean Air Mercury Rule)を制定した。当局によると、同規則は、全米各地の石炭火力発電所からの水銀の排出を削減する。
 しかし、本誌締め切り時刻で、ニュージャージー、ペンシルバニアの二州が、同規則の撤回を求めて、訴訟を起こす意向を発表した。その他の州政府も、追随する見込み。
 同規則は、新設ないし既存の石炭火力発電所からの水銀排出を制限し、異論の多い市場原理による上限・取引プログラムを認めるとしている。上限・取引プログラムは、公益施設からの水銀排出を、2010年からの第一段階では38トン、2018年からの第二段階では、最終的には上限15トンと、2段階にわけて恒久的に規制する。