このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
NSC発行「Safety + Health」2005年6月号

産業特集

 運輸業

FAA、旅客機の断熱膜の撤去・改善を提案

 ワシントン − 連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)は、このたび、航空機内の火災の延焼リスクを減らすため、向こう6年間に、800以上ものボーイング(Boeing)機の断熱膜を撤去、または改善するよう提案した。
 この航空適格指令案は、AN-26というフィルムで被覆された断熱膜のなかには、延焼防止基準を満たさないものがあることが判明したため発令された。航空機の断熱膜の主目的は、エンジンの音や、高い飛行高度での寒さから、乗客や乗務員を保護することである。
 ボーイング社は、スプレー式の防護膜を開発中で、成功すれば、問題を是正し、指令案の要件を満たす。ボーイング社は、2006年4月までに製品を間に合わせたいとしている。
本指令案は、4月5日付官報(Federal Register)に発表された。また、www.regulations.gov/fredpdfs/05-06674.pdfでも閲覧できる。