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NSC発行「Safety + Health」2005年7月号

産業特集


 製造業

BP、3月の精油所爆発について報告書を発表

 テキサス州テキサスシティ − 5月25日、メディア筋は、BPプロダクツ・ノースアメリカ(BP Products North America)社が、3月23日のテキサスシティ(Texas City)の精油所爆発について、根本原因を労働者の過失であると説明した声明を発表したのに続き、謝罪したと報じた。
 ヒューストン・クロニクル(Houston Chronicle)紙によれば、BP社は、労働者の過失が事故の「重大な要因」とすべきところを、「根本原因」と表現し、混乱を招いたとして、5月17日付の新聞発表を訂正することとなった。
 BP社のスポークスマン、ヒュー・デプランド(Hugh Depland)氏は、「報告書の調査結果を説明するのに、まちがったことばを用いただけ」と説明した。
 新聞発表は、死者15人、負傷者170名以上を出した爆発事故をめぐる暫定報告の調査結果に言及したものであった。声明発表後、BP社は、事故を労働者のせいにしたとして、組合幹部や被災者から非難された。
 報告書では、調査チームは、事故を招いた、または被害を拡大させた複数の重大要因をたしかに指摘しており、また、班の長や作業者らが、ガソリンの混合成分を分離する蒸留管であるラフィネート分離装置を過剰にあふれさせ、過熱したとする調査結果も載せていた。
 調査結果に基づき、BP社は、3月22日、23日に班の作業に直接携わっていた監督者、時間給労働者双方を即懲戒処分したと、5月17日に発表した。調査の継続に伴い、新しい情報が出てくると、他のものも処分されると、BP社は述べた。
 報告書は、オンライン、http://www.bp.com/genericarticle.do?categoryId=97&contentId=7006065で閲覧できる。