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NSC発行「Safety + Health」2005年7月号

産業特集


 公益事業

GAO、放射性廃棄物の行方を徹底把握するよう、NRCに要請


 ワシントン − 政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)の新しい報告書によると、原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission: NRC)は、原子力発電所に対し、核廃棄物の効果的管理を徹底させるよう、もっと対策を講じる必要がある。
  GAOは、NRC規則は、廃棄物の在庫管理についてあいまいであると指摘した。報告書によると、いくつかの原子力発電所では、安全手順の看過で、使用済み核燃料の所在が不明となっている。
  「NRC監督官は、使用済み燃料棒と表示された容器に、ほんとうに燃料棒が入っているかどうかを確認することができないことが、ままあった」と、報告書は続ける。「いくつかの事例では、容器が閉められていたり、封印されていた。また、使用済み燃料プールを調査しても、内容物が見えない事例もあった」。
  調査結果をもとに、GAOは、NRCに次の勧告を行なった。

  • 使用済み燃料棒や破片の管理・検数や、在庫管理の実施手法に関し、具体的な要件を確立する。
  • 遵守状況を検証するのに適切な監督手順を開発し、これを実施する。

  報告書全文は、www.gao.gov/new.items/d05339.pdf を閲覧されたい。