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NSC発行「Safety + Health」2005年8月号

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呼吸できない? 調査で、業務起因と判明

 ニューヨーク − 新しい調査結果によると、ある特定の産業で働く労働者は、代表的な職業病である職業性ぜん息を発症するリスクが高い。
  国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health: NIOSH)の調査チームは、ぜん息のリスク増に関連する産業を特定しようと、2001年の全米健康面接調査(National Health Interview)に応じた男女20,991人のデータを吟味した。これらの人々の回答を分析すると、印刷・出版業、家具・製材業、保健衛生業、娯楽・レクリエーション業で働く男女は、自動車販売業や給油所で働く人々と同様に、ぜん息と診断される可能性が高いことが判明した。
  総じて、回答者の6.5%は、ぜん息と診断されたと報告した。これは、労働者860万人に相当すると、調査は指摘した。ぜん息は、白人や女性の間で、また、自動車販売業、給油所、耐久消費財分野の労働者の間でもっとも多くみられた。
  調査は、アメリカ産業医学ジャーナル(American Journal of Industrial Medicine, Vol. 47, No. 6)に発表された。