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NSC発行「Safety + Health」2005年9月号
NIOSH、トラス・システムについて、消防隊に警告 |
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ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health: NIOSH)は、火災時に、屋根や床のトラス・システムが突然崩れ落ちることがあると、消防隊に警告を発令した。NIOSHは、消防各署に対し、これを考慮して、安全手順を再検討するよう述べ、また、建物の所有者に対しては、消防隊に潜在的リスクを知らせるために、建物の構造の説明書を掲示するよう勧告している。
NIOSHによると、1998年〜2003年までの間に、トラス・システムの建物内で、消防隊員20人が死亡、12人が負傷した。
米国内の屋根の60%強は、トラス・システムで、これは、木材やスチールその他の材料でできた枠組である。トラス内の火災は、気づかれないまま長時間燃焼することがあり、すぐに拡がる。
NIOSHは、消防署に対し、建物の屋根に排煙口を設け、隠れた空間を開けつつ、予防措置を講ずるよう、勧告した。
消防隊員は、つねに火災の燃焼時間に留意し、現場指揮官にたえず火災状況の変化をアドバイスし、いまにも建物が崩壊しそうな場合には、その兆候を察知しなければならない。
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