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NSC発行「Safety + Health」2005年10月号

産業特集


 サービス業

NFPA、消防隊員の心臓突然死の多発を報告

 マサチュ−セッツ州クインシー − 全米防火協会(National Fire Protection Association: NFPA)が発行した報告書によると、1995〜2004年の間、勤務中に心臓突然死に見舞われた消防隊員のおよそ半数は、心疾患を自覚していた。
NFPAジャーナル(NFPA Journal)の7・8月号に発表された報告によれば、調査の結果は、消防署の健康診断プログラム・ガイドラインが守られていないことを示している。
1995〜2004年間に発生した業務上死亡災害1,006件のうち、440件は、心臓突然死であった。このうち35%は、火災現場での任務中に心臓の異常を経験していた。死亡者数の25%は、出動警報に対応した、または出動から帰ってきた隊員であった。死亡者数の11%は訓練中に発生した、と報告書は記している。
非火災事故および管理業務中の死亡者数は、それぞれ47人、46人であった。残り31人の死亡は、保守保全のような作業中に発生した。
報告書は、毎年の健康診断、冠動脈性心疾患検査、ストレス検査や適切な治療をこれまで以上に重視するよう、呼びかけている。