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NSC発行「Safety + Health」2005年11月号
ワシントン − 労働統計局(Bureau of Labor Statistics: BLS)によれば、2004年の米国の労働災害による死亡者数は5,703人で、2003年の5,575人の2%増であった。
増加したとはいえ、2004年の死亡者数は、1992年以来毎年実施されている死亡災害調査では、3番目に少なかった。2004年の労働死亡災害率は、労働者10万人あたり4.1人で、2002年および2003年の10万人あたり4.0人をわずかに上回った。
BLSによると、2004年に死亡率が増加に転じたのは、10万人あたり5.3人であった1994年以来初めてのことである。
2004年度労働死亡災害調査(2004 Census of Fatal Occupational Injuries)の主要な調査結果は、以下のとおり。
- ヒスパニック系労働者の労働死亡災害は、過去2年間は減少傾向にあったが、2004年には、11%増えた。
- 55歳以上の労働死亡災害は、2004年には10%増加したが、16〜24歳の労働死亡災害は、減少した。
- 職場の殺人は、大幅に減少し、これまでの労働死亡災害調査の最低水準を記録した。
- 激突されたことによる労働死亡災害は、2004年には12%増え、事故の型別で第3位であった職場の殺人に取って代わった。
- 墜落・転落による死亡災害は、17%増えたが、これは、はしごや屋根からの墜落・転落による死亡災害の増加によるものであった。
- 建設部門の労働死亡災害者数は、2004年には8%増加したが、同部門の雇用増が原因で、死亡率は、2003年の死亡率ほど高くはなかった。
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