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OSHAの違反項目トップテン(2005年度)

資料出所:Safety+Health
December 2005

(仮訳 国際安全衛生センター)

OSHAの違反項目上位10項目(トップテン)の内情はこちら


OSHA違反件数上位10項目は常連が並び、予想外の項目はわずかであった。
貴社での、今年これまでの記録されているOSHA違反件数は、昨年同期との比較では増減しているか。
減少   62%
同じ   21%
増加   11%
(出所: NSC 2005年“News Alert”調査)

上位3位と9位は同じ項目である一方で、呼吸器保護とロックアウト/タグアウトは順位を入れ替えた。産業用動力駆動運搬車は8位から6位へランクを上げ、電気配線は6位から7位へ下げた。機械の安全ガードはまたも下がり、2003年の6位から2005年は8位となった。今年初めてランクインしたのは、梯子の違反で、違反総数2,276件で10位となった。

 OSHA監督局長リチャード・フェアファックス(director of OSHA's Directorate of Enforcement Programs)は、この2、3年は、梯子からの墜落・転落件数の増加が見られると述べている。「当然われわれは(労働省労働統計局[Bureau of Labor Statistics, BLS]の)調査データを見て、違反が傷害・疾病災害か、あるいは死亡災害かを確認する。われわれはデータを産業別に調査する。つまり、われわれが建設現場を監督する際には、梯子であれ、足場であれ、適切な保護措置を取らない高所作業であれ、われわれは墜落・転落による死亡災害の原因となりうる分野に重点を置く。梯子もそのように注目した事項の一つにすぎない」とフェアファックスはコメントしている。

2004年度に比べ、トップテンに入った違反総件数はわずかに減少している。2004年度OSHA違反トップテンの総件数は44,718件で、2005年度は44,381件と337件減少している。

規則違反の総数は、2004年度は85,765件で2005年度の発表時には85,383件であったが、OSHAは、2005年度の最終的な総件数は昨年から若干増加するだろうと予想している。しかし、フェアファックスはこのような数字が必ずしもすべて悪いものとは考えていないように見える。「1回の監督当たりの違反告知率で見れば、おそらく昨年より状況は良いであろう。今年の違反告知件数について興味深いことは、「故意の」「繰り返し」「重大な」違反がどれも昨年を上回るということである。これは、われわれが適所に赴いているという兆候だと感じている」と同氏は述べている。

今回の上位10項目リストは、2004年10月1日から2005年9月30日までの期間を対象とする2005年会計年度版である。

第1位足場(規則1926.451)
全違反件数:8,891件
2004年会計年度ランキング:第1位(8,682件)
この規則は、足場使用に関する一般的安全基準を定めたものである。事業者は、高さ10フィート以上の足場の上または足場に近接する場所で作業している建設労働者を墜落・落下や落下物から保護しなければならない。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1926.451(g) (1) 墜落防止措置の不備(1,408件)
1926.451(e) (1) 適切な昇降設備の不備(1,133件)
1926.451(b) (1) 適切な作業台構築の不備(1,013件)
1926.451(g) (1)(vii) 個人用の墜落防止システムあるいは手すりの欠如(569件)
1926.451(c)(2) 適切な足場支持の不備(531件)
第2位 危険有害性の周知(規則1910.1200)
全違反件数:7,267件
2004年会計年度ランキング:第2位(7,318件)
この規則は化学物質のハザードに対処するもので、職場で製造された化学物質及び職場に持ち込まれた化学物質を対象としている。労働者へのこれらのハザードの伝達についても規定している。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.1200(e)(1) 書面による計画(プログラム)の作成・維持の不備(2,413件)
1910.1200(h)(1) 教育訓練の維持の不備(1,155件)
1910.1200(g)(1) 各危険有害化学物質のデータシート(MSDS)作成不備(704件)
1910.1200(h) 労働者に対する教育訓練の欠如(604件)
1910.1200(f)(5)(i) 容器への危険有害化学物質の表示不備(556件)
第3位墜落・転落防止(規則1926.501)
全違反件数:6,122件
2004年会計年度ランキング:第3位(5,680件)
この規則では、墜落・転落防止措置が必要な場合、その場の状況に適した墜落・転落防止装置は、適切な安全設備の建造・設置、および墜落・転落防止のための適切な労働者の管理監督を定めている。この規則は、6フィート以上の高さで作業する建設労働者を保護するためのものである。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1926.501(b)(1) 手すり、安全ネット又は個人用墜落防止システムの使用不備(2,024件)
1926.501(b)(13) 住宅建築時の墜落防止対策不備(1,834件)
1926.501(b)(10) 傾斜のゆるい屋根作業時の墜落防止対策不備(637件)
1926.501(b)(11) 傾斜の急な屋根作業時の墜落防止対策不備(335件)
1926.501(b)(4)(i) 開口部への墜落防止対策の不備(287件)
第4位呼吸用保護具(規則1910.134)
全違反件数:4,278件
2004年会計年度ランキング:第5位(4,302件)
この規則は、呼吸器保護プログラムを制定・維持する事業者のための基準である。この規則に含まれる要件には、プログラムの管理、職場に応じた手順、呼吸用保護具の選択、労働者の教育訓練、気密テスト、医学的面からの評価、呼吸用保護具の使用、及び呼吸用保護具の清掃・メンテナンス及び修理がある。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.134(c)(1) 書面によるプログラムの作成・実施の不備(674件)
1910.134(e)(1) 労働者の呼吸用保護具使用の能力にかかわる医学的評価の不実施(669件)
1910.134(c)(2)(i) 労働者からの要求による呼吸用保護具の提供、または、労働者への自主的な呼吸用保護具使用許可の不備(337件)
1910.134(f)(2) 使用する呼吸用保護具の気密性(大きさ、スタイル、モデル、メーカー)にかかわりなく、気密性の高い呼吸用保護具の初回使用前に履行すべき気密テストの不実施と、その後年1回以上の気密テスト実施の不実行(335件)
1910.134(d)(1)(iii) 職場での呼吸系への危険の特定・評価の不備(239件)
1910.134(f)(1) 気密性の高い呼吸用保護具を使用する労働者が適切な定性的・定量的気密テストに合格していることの未確認(239件)
第5位ロックアウト/タグアウト(規則1910.147)
全違反件数:4,051件
2004年会計年度ランキング:第4位(4,304件)
この規則は、機械の保守・修理等の際に危険有害となるエネルギーをコントロールするために最低限実施しなければならない要件を定めている。この規則は、ロックアウト機能を持った機器の使用時には、ロックアウトを実施しなければならないと定めている。また、ロックアウト/タグアウト手順を守り、保守・修理作業中は電源が確実に“オフ”の位置にロックされなければならないと同時に、他の労働者が誤って機械の電源を入れないようにタグを掲示し、明確に分かるようにしなければならない。この規則にはまた、効果的にロックアウト/タグアウトを実践するプログラムを作成するための基準も定められている。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.147(c)(1) 書面によるプログラムの作成・実施の不備(744件)
1910.147(c)(4)(i) 潜在的に危険のあるエネルギー管理手順の作成・文書化・利用の不備(716件)
1910.147(c)(7)(i) 労働者がエネルギー管理プログラムの目的・機能を確実に理解し、エネルギー管理の安全な応用、活用、排除に要する知識・技能を確実に習得するための、労働者に対する教育訓練の欠如(540件)
1910.147(c)(6)(i) エネルギー管理手順の定期検査の不実施(508件)
1910.147(c)(4)(ii) 危険をともなうエネルギーを管理するための適用範囲、目的、認可、規則、技術、および、順守の徹底方法の明確かつ詳細な説明の不備(290件)
第6位 産業用車両系運搬車(規則1910.178)
全違反件数:3,115件
2004年会計年度ランキング:第8位(3,130件)
この規則は、産業用車両系運搬車の設計、メンテナンス及び運転に関するものである。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.178(L)(1)(i) オペレーターの、安全な運転資格保有の確認の不備(568件)
1910.178(L)(6) オペレーターの教育訓練・評価証明書の欠如(399件)
1910.178(p)(1) 故障状態の運搬車の使用(350件)
1910.178(L )(4) 新人オペレーターへの教育訓練提供・評価の不実施(251件)
1910.178(Q)(7) 運搬車の使用前の点検不備(242件)
第7位電気配線(規則1910.305)
全違反件数:3,077件
2004年会計年度ランキング:第6位(3,337件)
この規則には、電気機器の接地、配線及び絶縁が含まれる。臨時的な配線及び接続、フレキシブルコード及びケーブルのような機器類も含まれる。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.305(b)(1) ボックス、キャビネット、取付部品に入る導線の効果的な遮断と磨耗保護の不備(702件)
1910.305(b)(2) プルボックス、配電盤、取付部品への目的にかなったカバーの欠如(505件)
1910.305(g)(2)(iii) 装置や取付部品へのフレキシブルコードの接続不備に起因する、接合部や端子ネジへ直接かかる張力を予防する張力逃しの不備(430件)
1910.305(g)(1)(iii)フレキシブルコードやケーブルの使用 (373件)
1910.305(g)(1)(iii)(A) 構造物の固定配線の代わりにフレキシブルコードを使用している(182件)
第8位機械安全ガード(規則1910.212)
全違反件数:2,956件
2004年会計年度ランキング:第7位(3,245件)
この規則は、機械安全ガードの使用時の一般的安全要件を定めたものである。
違反件数が多かったセクション上位5項目
1910.212(a)(1) 機械安全ガード対策の不備(1,683件)
1910.212(a)(3)(ii) 操作によりオペレーターを負傷災害にさらすおそれのある操作点安全ガードの不備(847件)
1910.212(b) 機械据付の不備(174件)
1910.212(a)(5) 露出している刃の安全ガード不備(152件)
1910.212(a)(2) 安全ガード設置不備(66件)
第9位電気システム一般安全要件(規則1910.303)
全違反件数:2,348件
2004年会計年度ランキング:第9位(2,399件)
この規則は、電気システム設計時の一般的安全要件を定めている。
違反告知件数が多かったセクション上位5項目
1910.303(b)(2) 工場の取扱説明書に従わない電気機器の設置及び使用(531件)
1910.303(g)(2)(i) 電気機器の安全ガード対策の不備(446件)
1910.303(f) 遮断方法及び回路の確認不備(378件)
1910.303(g)(1)(ii) 作業場の整備不備(214件)
1910.303(b)(1) ハザードが認識されている電気機器の使用(213件)
第10位梯子(規則1926.1053)
全違反件数:2,276件
2004年会計年度ランキング:10位以内に入っていない。
この規則は、あらゆる梯子の一般的安全要件を定めたものである。
違反告知件数が多かったセクション上位5項目
1926.1053(b)(1) 高所の作業台に上るために使う梯子の縦方向の両サイドレールの先端が、梯子を立てた際に作業台面から3フィート(90センチメートル)以上出ていない(1,122件)
1926.1053(b)(4) 適正用途以外の用途に梯子を使用(280件)
1926.1053(b)(13) 脚立の天面や最上段を梯子として使用(177件)
1926.1053(b)(16) 構造上不具合のある移動梯子の不良品との明示不備、または、修理完了前の使用(145件)
1926.1053(b)(6) 不安定または水平でない面での梯子の利用(92件)


「故意の」違反(トップ10)
 OSHAは、「故意の」違反を“米国労働安全衛生庁の法令と規定に対する意図的または、それと知りつつ犯した違反あるいは、事業者が法律に無関心であるために犯した違反”として規定している。
規則 全違反件数
1. 1910.307 危険な場所 168
2. 1910.119 高危険度化学物質の工程安全管理 139
3. 1926.652 掘削 −防護システム規定 81
4. 1926.451 足場−一般規定 59
5. 1926.501 墜落・転落防止 −一般規定 38
6. 1926.1101 アスベスト 36
7. 1926.651 掘削−特別規定 32
8. 1910.147 ロックアウト/タグアウト 30
9. 1926.62 建設業における鉛 23
10. 1910.212 機械防護 −一般規定 22
「重大な」違反(トップ10)
 OSHAは、「重大な」違反を“死または重大な身体的傷害を引き起こす可能性がある違反で、かつ事業者が危険について知っていたか、当然知っているべきであるもの”として規定している。
規則 全違反件数
1. 1926.451 足場 8,006
2. 1926.501 墜落・転落防止 5,389
3. 1910.1200 危険有害性の周知 3,726
4. 1910.147 ロックアウト/タグアウト 3,222
5. 1910.212 機械安全ガード 2,669
6. 1910.134 呼吸用保護具 2,498
7. 1910.305 電気配線 2,212
8. 1910.178 産業用 動力駆動運搬車 2,200
9. 1910.219 機械式動力 伝達装置 1,935
10. 1926.1053 はしご関係 1,908




罰則を課された企業一覧(トップ10)

OSHAから罰金を課された企業の罰金額上位10社は、その全社が職場の安全基準を順守せず、労働者を危険にさらしたこと(死亡災害となったものもある)で告知されている。一例を挙げれば、フォルモサ・プラスチックス社(Formosa Plastics Corp.)は傷害と死亡災害を起こした爆発災害で上位10位に加わった。同社は重大な違反45件の申し立てで告知されている。アトランティック・ペーパー・アンド・フォイル社(Atlantic Paper & Foil Corp.)は総計59件の故意の違反、重大な違反、重大な違反以外のものへの申し立てで告知されている。このリストに挙げられている件数は、9月30日現在の、OSHAによる数字である。注:このリスト上の罰金額は、提示された違反金額であり、実際の金額は最終的に減額される可能性がある。

第1位
BPプロダクツ・ノースアメリカ社(BP Products North America)
罰金額:21,361,500ドル
所在地:テキサス州、テキサスシティ(OSHA第6地域事務局)
事業内容:石油採掘、精油業
監査原因:爆発による15人死亡、170人超負傷の災害
主要事項:設備の不具合修正の不備、書面によるプロセス安全情報収集の不備、臨時のトレーラーの突発爆発が安全衛生に及ぼす影響に関する評価の不備、警告装置やその他装置の評価不備。故意の違反5件と重大な違反12件への違反。
第2位
アメリキャスト・テクノロジーズ、アチソン・スティール・キャスティング・アンド・マシニング社
(Americast Technologies Inc., dba Atchison Steel Casting and Machining)
罰金額:401,600ドル
所在地:カンサス州、アチソン(OSHA第7地域事務局)
事業内容:鋳造業
監査原因:安全衛生監査対象企業
主要事項:非常口の不備、電気防護機器の点検不実施、産業用動力駆動運搬車オペレーターの教育訓練の提供の不備、回転ファン・ブレードの防護不備、個人用保護具の不備、電気機器接地不備、呼吸用保護プログラムの提供の不備。繰り返し違反29件、重大な違反26件と重大な違反以外のもの4件への違反。
第3位
ワーグナー・エクスカベーション社(Wagner Excavation)
罰金額:382,875ドル
所在地:ペンシルベニア州、ピッツバーグ (OSHA第3地域事務局)
事業内容:建設業
監査原因:従業員の死亡災害
主要事項:堀溝作業の危険からの従業員保護不備。申し立てられた故意の違反7件と申し立てられた重大な違反5件への違反。
第4位
フォルモサ・プラスチックス社(Formosa Plastics Corp.)
罰金額:361,500ドル
所在地:イリノイ州、イリオポリス(OSHA第5地域事務局)
事業内容:プラスチック製造
監査原因:爆発による多人数の死亡災害
主要事項:可燃性液体と発火源の管理にともなう危険、従業員教育の不備、電気系統の危険、ロックアウト/タグアウトの不備、緊急時対応教育の不備、消防団組織や設備の不備など。申し立てられた重大な違反45件と申し立てられた故意の違反3件への違反。
第5位
エキサイド・テクノロジーズ社(Exide Technologies Inc.)
罰金額:356,700ドル
所在地:ルイジアナ州、バトンルージュ(OSHA第6地域事務局)
事業内容:定置式鉛、ニッケルカドミウム電池製造
監査原因:死亡災害。従業員が手作業でコンベヤーの詰まり除去を試みた。
主要事項:産業用動力駆動運搬車、作業場の整理整頓、階段、手すり、エネルギー管理手順、機械防護の不備、電気機器、危険な廃棄物、緊急対応、狭隘空間への進入、鉛による汚染、カドミウムへのばく露、血液汚染病原菌、労働者に対する教育訓練の欠如のそれぞれにかかわる危険。重大な違反24件、繰り返し違反10件と故意の違反1件への違反。
第6位
アトランティック・ペーパー・アンド・フォイル、アトランティック・ペーパーミルズ・オブ・ニューハンプシャー社
(Atlantic Paper & Foil Corp., dba Atlantic Paper Mills of New Hampshire LLC)
罰金額:319,200ドル
所在地:ニューハンプシャー州、ウィンチェスター(OSHA第1地域事務局)
事業内容:製紙業
監査原因:従業員が紙巻き取り器にはさまれた災害
主要事項:緊急対応プログラムやその教育訓練の提供の不備、緊急対応システムとスプリンクラーシステムの非稼動、消防教育訓練の提供の不備、訓練を受けた応急処置担当者の不在、非常出口の不備、床の損傷、クレーンと巻き上げ機の点検の不実施、フォークリフトの危険な操作、化学物質の不適切な保管、個人用保護具の不備と教育訓練の提供の不備、不適切な騒音レベルと適切な聴力用保護具の提供の不備、不衛生な洗面所、狭隘空間での危険、電気系統の危険、危険・有害性の周知徹底の不備、機械防護対策の不備。申し立てられた故意の違反、重大な違反、重大な違反以外のものの総計59件への違反。
第7位
ライトエイド社、ニューヨーク店(Rite Aid of New York)
罰金額:306,700ドル
所在地:ニューヨーク州、ブロンクス(OSHA第2地域事務局)
事業内容:ドラッグストアチェーン
監査原因:従業員からの苦情
主要事項:非常口の鍵がかかっていたり、前が障害物でふさがっていたりする、非常口への通路に障害物がある、非常口の表示がない、消防教育訓練の不足。故意の違反1件、繰り返し違反12件、重大な違反8件への違反告知。
第8位
ホッブス・ボンデッド・フィルターズ社(Hobbs Bonded Filters)
罰金額:255,050ドル
所在地:テキサス州、ウェイコ(OSHA第6地域事務局)
事業内容:不織布製品製造
監査原因:総合監査
主要事項:従業員を墜落・転落の危険にさらした、電気機器とその他機械の防備にかかわる危険、機器の定期点検の不備、呼吸用保護具および狭隘空間への進入許可制度プログラムの不備、個人用保護具の不備。故意の違反4件、重大な違反26件、重大な違反以外のもの2件への違反。
第9位
ヨアン・タンパ、ヨーロピアン・クラフト・コンストラクション社
(Ioan Tampa, dba European Craft Construction)
罰金額:242,500ドル
所在地:オハイオ州チリコッセの建設現場(OSHA第5地域事務局)
事業内容:建設業
監査原因:墜落・転落防護措置なしで従業員が作業台から移動作業しているのが見られた、安全でない作業状況の監視。
主要事項:電気系統の危険、個人用保護具の提供の不備、足場の巾木や頭上防護の不備。重大な違反5件、故意の違反5件、繰り返し違反1件への違反告知。
第10位
アセチレン・サービス社(Acetylene Service Co. Inc.)
罰金額:237,600ドル
所在地:ニュージャージー州、パースアンボイ(OSHA第2地域事務局)
事業内容:アセチレンシリンダーの修理
監査原因:爆発による死亡災害
主要事項:プロセス危険分析の更新の不備、保護された工程の機械的完全性を維持するための点検・試験の不備、機器の点検:試験の要件である文書の維持の不備、システムの設計、構築、試験の不備、ガソリンの安全な密封保管の不徹底、可燃性ガス・液体の不適切な保管、消防装置の不適切な点検とメンテナンス、プラントのスプレーブース周りの十分な空き空間の確保と適切な換気の不備、職場の危険を生み出す人的要因への対処不足、狭隘空間への従業員の進入許可前の適切な試験の不実施、ロックアウト/タグアウトプログラムに適用する特別機器の特定の 不実施など。故意の違反2件、重大な違反3件、重大な違反5件への違反。