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建設業労働者のためのロックアウト/タグアウト手順

資料出所:Safety+Health
December 2005

(仮訳 国際安全衛生センター)


OSHAの試算では、毎年600人の労働者がロックアウト手順の教育と実施の不備のために生命を失っている。現行のOSHAによるロックアウト/タグアウト基準は、建設業に関しては電気回路への対応に限定されている。

建設業労働者は、感電の危険に加え、機械設備や高所での作業機械による危険にもさらされている。これらの危険から建設業労働者を保護するためのロックアウト/タグアウト手順が必要となる。必要なロックアウト装置、標識、遮断装置が用意されるとともに、労働者は、各個人がロックアウト装置を施錠する鍵を操作し、標識を認識できるようにしなければならない。

セントルイス市の米国コンクリート建設協会は、始動、移動、転落を生ずる可能性のある建設用機器を操作したり、その周囲で作業する前には、以下の事項に従うことを推奨している。

  • すべての労働者が、危険のあるエネルギーを制御するための基本概念の教育を確実に受けていること。
  • 機械類の電源をオフにすること。
  • (電力、油圧、水圧などの)残留エネルギーや蓄積エネルギーを解放する。
  • 鍵で操作するロック装置を用いて、すべてのエネルギー源を確実に「オフ」の位置にし、そのロック装置に付随する標識でロックアウトされているエネルギー源を操作しないことを明記すること。
  • 転落する可能性のある機器を固定すること。その機器の製造者が提供する固定金具を使うこと。すべての固定金具は、固定するために適切な寸法および材料あること。
  • 作業開始前に、すべてのエネルギー源が遮断されていることを検査/あるいは目視で確認すること。
  • 修理作業が完了していることを確認してから機器を再始動すること。
  • すべての労働者が危険箇所から離れていることを確認してから機器類(システム)を再始動すること。

OSHAによるロックアウト/タグアウト基準の訳については、「アメリカOSHA規則(OSHA Standards)」の「1910.147危険エネルギー管理(ロックアウト/タグアウト)」の項を参照してください。

リンク先(別窓)

http://www.jicosh.gr.jp/japanese/country/usa/law/OshaStandards1910/Contents.html http://www.jicosh.gr.jp/japanese/country/usa/law/OshaStandards1910/SubpartJ.html#1910.147