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NSC発行「Safety + Health」2006年5月号
掲載日:2006.10.30
ニュース

フォーク氏、OSHA就任
  ワシントン― エドウィン・G・フォーク・ジュニア(Edwin G. Foulke Jr.)氏は、3月13日、米上院議会で満場一致の承認を得、4月3日、労働安全衛生庁(Occupational Safety and Health Administration: OSHA)の長官に就任した。

フォーク氏は、サウスカロライナ州出身の弁護士で、ジョージ・H・W・ブッシュ、ビル・クリントン両政権下で労働安全衛生再審理委員会(Occupational Safety and Health Review Commission)の委員長職も経験しており、議会の承認をすんなりと得た。上院衛生・教育・労働・年金委員会(Senate Health, Education, Labor and Pensions Committee: HELP)も、同氏の指名を満場一致で承認した。上院本会議に指名を送るに当たって、HELPのマイク・エンジ委員長(Mike Enzi, Chairman, 共和党、ワイオミング州)は、同氏を「OSHAを監督する知識と能力を示したすばらしい候補者である」と述べた。

フォーク氏は、1月31日の聴聞会で、労働安全衛生におけるOSHAの存在感を高めるよう、また、自主的保護に賛同する事業者を増やすよう、努めると表明した。フォーク氏は、労働監督行政は、自身の就任後も引き続き当局の鍵とするが、自主的な法令遵守や業界との同盟の確立に向け、機会を増やしたいと述べた。

HELPの民主党委員は、フォーク氏を承認する前の1月の聴聞会で、監督行政について問い、当局が自主的保護に傾倒するあまり、2004年の労働死亡災害が増えたと苦情を訴えた。この年、米国は、5,703人の労働死亡災害を記録、2003年の2%増となった。

フォーク氏は、OSHAが持てる資源を効果的に活用するよう徹底すると証言した。「私は、OSHAが、すべての事業者(とくに小規模事業者)や働く男女にとって、不安を感じることなく支援を求められる、頼みの綱となるよう、彼らの安全衛生ニーズすべてに対する解決策を得る源となるよう、積極的に貢献していきたい」と同氏。

フォーク氏は、ブッシュ大統領の再選後2004年の12月に辞任した。ジョン・ヘンショウ(John Henshaw)氏依頼のはじめての常任の長官である。

副長官ジョナサン・L・スネア(Jonathan L Snare)氏が臨時代理の資格でOSHAを率いて来ていた。