腰痛管理の指針
資料出所:Rospa発行「OS&H」2000年7月号
(訳 国際安全衛生センター)
ブルー・サークル・インダストリーズ社は、就業中の腰痛についての理解と管理改善に役立つ、新しい、実証的な指針を発表した。
発表されたのは、次の3点である。
- 科学的証拠についての詳細でシステマチックな検証と、これに基づいた勧告。
- 労働衛生担当者のための簡単な指針。
- すべての事業者と就業中の労働者への実際的アドバイスを内容とする一般向け指針。
腰痛は、報告された単一の休業原因としては最大のもので、これによる損失労働日数は5千万日になり、労働不能、身体障害による業績と生産性の低下で、イギリス経済にとって毎年50億ポンドのコスト要因になっていると推計されている。
劣悪な労働条件は、腰痛の原因の一部でしかない。職場で適切な行動をとれば、腰痛が引き起こす痛み、障害、経済的損失を抑えることは可能である。指針には、そのための対策が示されている。
これらの指針は、腰痛をめぐる科学的証拠についての、これまででもっとも包括的な検証に基づいている。検証を指導したのはゴードン・ワッデル教授とキム・バートン教授で、いずれも幅広く尊敬を受ける高名な国際的専門家である。
王立医科大学の労働医学部の後援を受け、多分野の専門家による作業チームが、教授らの研究結果を活用して証拠に基づいた指針を作成した。専門家チームのメンバーは、保健省、社会保障省、HSE、労働衛生看護と理学療法士の団体、イギリス労働組合会議の代表者などで構成された。
今回の取り組みは、ブルー・サークル・インダストリーズ社、王立医科大学労働医学部、イギリス労働衛生研究財団による共同研究の成果である。ブルー・サークル社は同財団の主要なスポンサーのひとつである。
指針のコピー(定価15ポンド)は、王立医科大学労働医学部から直接、入手できる。
連絡先:The Faculty of Occupational Medicine,
6 St Andrew's Place, Regent's Park, London
NW14LB. Website: www.facoccmed.ac.uk.
"Occupational Health guidelines for
the management of low back pain at work"および"The
lay-person's guide for emplyers and employees"はA4版の封筒に切手を貼って、上記に注文を送付すると入手できる。
'Evidence Review'も、上記の住所に注文すると1部15ポンドで入手できる。
こちらでご紹介しました指針は国際安全衛生センターでも入手する予定です。
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