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ベンゼンの暴露限界値
資料出所:「OS&H」 2000年9月号 p.24
(訳 国際安全衛生センター)
HSCは、職場におけるベンゼンの最大暴露限界値(MELs)が6月から引き下げられたことに改めて注意を促した。従来の5ppm(8時間荷重平均)に代わって3ppm(8時間荷重平均)の基準値が採用された。 今回のベンゼンのMELの改訂は、「発ガン物質指令(Carcinogens
Directives)」の第1次改訂に伴なう新限界値導入の第一段階である。2003年6月からは第二段階としてMELが1ppmになる。限界値の改訂とその段階的導入は、1998年12月に公聴会を受けてHSCで確認された。 引き下げられたベンゼンのMELは、本年のHSEの労働における許容濃度一覧表『EH40/2000』に掲載されている。一覧表には、労働における職業暴露基準(OESs)と最大暴露限界値(MELs)が記載されている。これら2種類の職業暴露限界値は、「1999年度有害物質管理規則」(COSHH)で規定された有害物質吸入による暴露に対し抑制策が適切であるかどうかを確認するために活用される。 『EH40/2000−労働における職業暴露限界値2000年』(ISBN
0 7176 1730 0, £9.50)は、HSE Books(PO
Box 1999, Sudbury, Suffolk, CO10 6FS,
電話01787
881165 ファックス01787 313995)で入手可能。
職業暴露限界値(OELs:Occupational
Exposure
Limits)とは
この職業暴露限界値(OELs)は、健康障害予防の手引きとして毎年HSEより出されている。この基準値は二つに大別され、最大暴露限界値(MELs:
Maximum Exposure Limits)と職業暴露基準(OESs:
Occupational Exposure standards)がある。
最大暴露限界値(MELs)はきわめて重篤な健康障害(ガンや喘息など)を引き起こすような有害物質について定められた値で、安全な基準値が定められないか、定められたとしても、それらの基準に適合するよう管理することが困難なものを対象としている。
職業暴露基準(OESs)は、最新の科学的知見をもとに、作業者が毎日繰り返し暴露されても、健康障害を引き起こさないと考えられる値を言う。
この記事のオリジナル本は国際安全衛生センターの図書館が閉鎖となりましたのでご覧いただけません。
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