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作業関連ストレスを減らす

資料出所:ROSPA発行「OS&H」|2001年1月号 P.16
(訳 国際安全衛生センター)


事業者が自分たちの組織における作業関連ストレスを調査するために利用できる新たな手法についての研究があり、HSEにより発表されている。

その研究報告書である『労働ストレスに組織として取り組むリスクマネジメントの一手法(Organisational interventions for work stress, a risk management approach)』は、CBEのトム・コックス教授が率いるノッティンガム大学のチームによる作業の成果を伝えている。ここでは労働ストレスの緩和をはかるリスクマネジメントを基盤とした手法を提示している。これは主に、社会的および組織的背景を考慮しながら、業務の設計と管理の問題に焦点を合わせたものである。

研究の中で説明されるストレスに取り組む手法は、主要な英国企業10社との協同で実施した一連の19種のプロジェクトから抽出された6つの事例研究により具体的に説明されている。これらの10社の企業は、民間部門全般の様相をしめす断面図としては適切な研究対象と言える。参加した企業はすべて、従業員数が250人を超える大規模組織であった。

同報告は管理者や労働安全衛生専門家(occupational safety and health practitioner)向けの手順書やツールキット(実用的な教材)から構成されているわけではなく、組織が自社の作業関連ストレスの問題を発見し解決する上で役に立つ適切な事例研究を提供するものだ。さらに、この報告書は自社の作業関連ストレスに取り組む際に、事業者が採用を検討できるリスクマネジメント手法も提供している。

T Cox、 A Griffiths、C Barlowe、R Randall、E Rial-Gonzalez共著 『労働ストレスに組織として取り組むリスクマネジメントの一手法(Organisational interventions for work stress, a risk management approach)』(CRR 286/2000、ISBN 0 7176 1838 2、£25.00)はhttp://www.hsebooks.co.ukからオンライン注文するか、HSE Books(PO Box 1999, Sudbury, Suffolk, CO10 2WA, 電話:01787 881165 またはファックス:01787 313995)に注文すれば入手できる。




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