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RoSPA発行「OS&H」|2001年10月号


ニュース



職場の死亡者数、34%増
 産業別では建設業と農業、型別では高所からの墜落、作業車両からの転落が最多。
2000年度の暫定統計によると、英国の職場における死亡者数は295人と、1999年度の220人に比べ、34%増加した。



建設業訓練委員会(CITB)、若年者へアピール
 若年者に建設産業をよく印象づけようとのキャンペーンの一環として、建設業訓練委員会(CITB)は、英国、ウエールズの618ヶ所に、建設産業における仕事の魅力を伝える一連の広告を掲示している。



事故調査の不首尾
 HSE(安全衛生庁)の新刊調査報告書によれば、事業者の大半は、労働災害の原因を正しく評価する手順をとっていない。



「役員の安全衛生責任」
HSC(安全衛生委員会)は、企業、公共部門や任意団体の役員の安全衛生責任について、新しい手引書を刊行した。



「アスベスト含有物の調査、サンプリング、評価」
 HSE(安全衛生庁)は、事業場のアスベスト含有物の調査方法、調査結果の記録方法に関する手引書を刊行した。



事業場内運搬に関するソフトの開発
 安全衛生庁(HSE)は、事業場内運搬オペレーターの能力向上を図る新しい双方向性コンピューター・プログラムの開発を支援するよう、産業界に要請中。今までのものより利用しやすくするため、当局は、事業場内運搬に関心のある関係者には、本プロジェクトの推進に積極的な役割を果たすよう、その支援と参加を求めている。



コステン(株)に20万ポンドの罰金
 1999年10月、壁面と13トンの油圧式掘削機に挟まれた作業員、ポール・デイビス氏の死亡事故で、カーディフ刑事裁判所は、コステン(株)に罰金20万ポンドと訴訟費用12,423ポンドを課した。



安全アドバイザー・パイロット(試験)計画が展開
 リーズ市のヨーク・コンサルティング社は、HSC(安全衛生委員会)より、労働安全アドバイザー・パイロット(試験)計画の業務を受託した。



RoSPAの新会長指名
 政府要職への指名をうけて、オールダム町のデイビス卿は、RoSPA(イギリス災害防止協会)会長職を辞した。
ウスター市のフォークナー卿が、10月26日のRoSPA年次総会での会長選挙への指名を応諾した。



RoSPA、交通事故に関する論文を募集
 RoSPA(イギリス災害防止協会)は、第67回交通安全会議に備え、論文を募集している。会議では、交通事故、死傷者を削減するには、運転基準をどう改善すべきか検討する。



一酸化炭素(CO)警報器、信頼性に疑問符
 一酸化炭素警報器に関する安全衛生庁(HSE)の新刊報告書は、警報器の長期的信頼性に疑問を投げた。同報告書は、アドバンティカ・テクノロジー(株)(前BGテクノロジー)が、市場に出回っている代表的な警報器やセンサー技術を調査した、2ヵ年プロジェクトの結果を掲載している。本調査は、HSE、BG公開有限会社と貿易産業省(DTI)が共同で出資した。



欧州司法裁判所の安全衛生訴訟
 欧州司法裁判所は、国際法で独自の権限を行使して、欧州安全衛生法規を実施していないEU加盟国にその遵守を促す。



石油流出規制
 環境・食糧・地域問題省 (DEFRA)は、2002年 2月発効予定の石油貯蔵の汚染管理に関する新しい規制を今年後半に提案する予定。



BBC、安全週間無料訓練を提供
 BBC(イギリス放送協会)は、2001年度欧州労働安全衛生週間を記念して、スタッフ、下請け業者、フリーランサーなど、放送産業の誰もが参加できる多様な無料コースを提供する。



電気工事請負業者協会、ゼロ災プログラムを発足
 電気工事請負業者協会(Electrical Contractors' Association : ECA)は、安全衛生週間を主催、その一環として、現場の安全改善を目指すゼロ災(ZAP)プログラム(ZAP (Zero Accident Potential) programme)導入会議を開催する。


サウサンプトン労働安全協会コンテスト
 職場の安全衛生、福祉、環境問題の推進を支援する、地域安全団体、サウサンプトン労働安全協会(SOSA)は、10月3日、ノボテルホテル・サウサンプトンで、隔年会議を開催する。会議の詳細については、今月のグループ・フォーラムを参照。
会議では、コンテストを開催、最優秀成績を収めた参加者は、職場の安全衛生改善訓練コースを無料で受講できる。


欧州労働安全衛生週間の行動パッケージ
 欧州労働安全衛生週間(10月15日開始)に関する会報と行動パッケージ(無料)が、HSE(安全衛生庁)より入手可(電話:0845-7181819)。同パッケージには、安全衛生週間のテーマ、「災害防止」に焦点を当てたポスター、ステッカー、事例報告書が含まれている。HSC(安全衛生委員会)のビル・キャラハン委員長は、事故は運が悪かっただけだといまだに信じている人々に、安全衛生週間の簡単なメッセ−ジを納得させるよう、企業に強く要請した。「メッセージとは、事故は起きる、しかし起きなくてもすんだはずだということ。ほとんどの場合、簡単な管理や対策で命や生活を救うことができる。命を無駄にしないよう、通年活動を奨励するこの安全衛生週間にともに取り組もうではないか」とキャラハン委員長。