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コーラス社に30万ポンドの罰金

資料出所:The Royal Society for The Prevention of Accidents(ROSPA)発行
「OS&H」|2002年1月号 p.31
(訳 国際安全衛生センター)


30万ポンドの罰金と11,591ポンドの裁判費用を支払えとの命令が、最近、カーディフ裁判所からコーラス UK社に対して交付された。この金額は、安全衛生法に基づき、一つの製造会社に課された単一の罰金としてはこれまでの最高額となる。この会社は、職場での安全衛生法第2、第3条項違反を、すでに認めていた。

この会社のランウエーン工場にあるBOSプラントで事故が発生した後、安全衛生庁が裁判所に訴訟をおこした。爆発事故は、スラグが床面に流れ、カルネが水に接触したときに起こった。ある請負業者に所属する一人の従業員が、この爆発事故で梯子から落下し、背骨を骨折した。

裁判官のヒックンボットム氏によれば、「この事故は、法で決められた安全要求を遵守しない会社の怠慢によるもので、今までに発生した事故の中でも、最も悪質なものの一つであった。製鉄は危険作業であり、従業員をその危険から守るため、事業者は、合理的に考えられるあらゆる保護対策をとることが法により要求されているにもかかわらず、会社が法の要求を遵守していなかった。この訴訟の目的は、労働者と一般国民の安全環境を勝ち取ることである」。

「罰金は、会社の経営陣と株主の両者に対して、安全衛生対策が必要であるというメッセージをはっきりわからせるためには、高額なものにしなければなりません。非常に高額な罰金が必要なのです。人の生命は失われなかったが、バグノール氏は高度の傷害を負い、さらに多くの人が傷害を負い、死亡する可能性があったのです」。

「会社は、このような爆発が起きる危険があることを知っていたのです。修理に必要な費用は、直接的にはそんなに高くなかった筈です。従業員と下請け業者の両者に対して、注意をしなかったのは、会社の重大な怠慢である。安全衛生庁が1995年に書類で出した忠告も、会社は無視していた。これは、大変重大な法律違反である」。