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有害物質管理規則(COSHH)と鉛作業管理規則(CLAW)が変わる

資料出所:The Royal Society for The Prevention of Accidents(ROSPA)発行
「OS&H」|2002年1月号 p.5
(訳 国際安全衛生センター)


有害物質管理規則(COSHH)と鉛作業管理規則(CLAW)に関する新法案を説明する諮問文書が最近発行された。

事業者の義務範囲を拡げたCOSHHとCLAW新規則は、英国では、まだ提示されていないEUの化学物質管理規則(CAD)の健康に関する詳細要求事項を実施することを目的として立案された。この新しい規則案は、インターネットwww.open.gov.uk/hse/condocs/で入手できます。

この新しい規則案は、職場における危険物質を査定し、その物質に触れることを予防し、触れた程度を記録し、従業員の衛生状態を常に管理し、彼らに必要な情報を与え、教育・訓練を行うことを事業者に要求している。

ある条件下では、事業者は、危険物質を包含する事故、事件、非常事態に対応するための詳細マニュアルを策定することが要求される。現在の規則に対して多くの変更が提案されており、事業者の多くは、現法で課されている以上の大きな義務が課されている。

新規則を補強するため、いくつかの公認実施準則(ACoP)の修正案も含まれている。すなわち、一般COSHH実施準則、発ガン物質と塩化ビニルに関する実施準則、微生物に関する実施準則、職場での鉛管理に関する実施準則が含まれている。

塩化ビニルに関する実施準則を修正することで、安全衛生庁は、EU発ガン物質指令第二改正案の締め切り期限の前に、塩化ビニルに対してさらに厳しい、最大暴露限界を導入することについて国民から意見を聴取するよい機会となる。

さらに新規則には、現在のCOSHHに規定されている微生物規則を変更する安全衛生庁の狙いが示されているが、微生物に触れる危険の取り扱いには、さらに再考すべき点があるように思われる。多くの事業者にとって、新規則は、いくつかの研究所で目的をもって行われている微生物研究には適用できるが、農場や汚水処理場といった通常の職場に適用するのは非常に困難である。

これら変更点の主な目的は、COSHH新規則が、化学物質・微生物に適用されることを明確にすることである。突発的であれ、故意的であれ、各種の職場で起こりうるすべての微生物の危険性に関する一般的COSHH規則が、すべて、この新規則に規定されている関係条項に移しかえられる。一方、微生物に係る人が負う危険に対して追加的・特別対策が、COSHHの修正別表3に示されている。

諮問文書に記述されている実施準則に対するご意見は、安全衛生庁の化学政策室、衛生責任者マイク・リーブス宛て(住所:6th Floor, South Wing,Rose Court,2 Southwark Bridge Road,London SE1 9HS)に、2002年1月21日までに届くよう送ってください。

新しいCOSHH及びCLAWの諮問文書(CD173)とともにEC化学薬品規則(98/24/EC)も閲覧でき、無料で安全衛生庁のWebサイトでダウンロード出来ます(www.open.gov.uk/hse/condocs/)。また上記文書は、無料で安全衛生庁図書部, HSE Books, PO Box 1999, Sudbury, Suffolk, CO10 2WA, tel:01787 881165 でも入手できます。