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双方向の情報サービス
Interactive info

資料出所:The RoSPA Occupational Safety and Health Journal
2003年8月号 p.18
(仮訳 国際安全衛生センター)



 バーミンガムのRoSPA(The Royal Society for the Prevention of Accidents:イギリス王立災害防止協会)本部にあるRoSPA情報センターは、安全関係文書のユニークなコレクションを所蔵していて、安全衛生のすべての面で広く問い合わせサービスを提供している。RoSPA会員に対するサービスは年間登録に含まれるため無料である。新しく開発された興味深いものを含めて、安全情報にいっそうアクセスしやすくなる情報センターのサービスを、情報サービス課長のLisa Lawsonが紹介する。

 RoSPAの情報サービスは現在、双方向で行えるようになっています。RoSPA会員は、書籍、消費者関係記事、調査記事、ガイダンス、会議議事録及び報告書の詳細について情報センター所有のデータベースで検索することができます。

 サービスにアクセスするためには、会員用ホームページwww.rospa.com/memにログオンし(会員番号とパスワードが必要です)、情報センターへのリンクをクリックするだけです。 会員はテーマ(キーワード)又は特定の書籍又は雑誌記事について全般的な検索をすることができます。ほとんどの文書はオンライン・フォームで注文することができますし、また借りたり、コピーしてもらうことができます(著作権の制限によって変わります)。

 RoSPA内情報センターのデータベースは安全関係出版物を22,000点以上所蔵し、かつ過去14年分を揃えています。毎月新しく約100点が追加され、最新の出版物が利用できるようになっています。1988年より古い文書のためにカード式のカタログが整備されており、また別の文書保存庫には前世紀からの歴史的な資料も保存されています。

 ホームページでは情報センターのデータベースを検索するためのヘルプが提供されていますが、もし特定の問題又は関心事があれば、情報センターのスタッフに電話、ファックス又はEメールで連絡することもできます。

 RoSPA所蔵の情報は、情報センターホームページのデータベースで入手可能ですが、ご希望があれば、RoSPAのスタッフはいつでも喜んで、あなたの代わりに検索を行います。ご質問を連絡していただきさえすれば、あとは私たちが行います。データベースからの検索結果は、郵便、Eメール又はファックスなどの一番ご都合のよい方法でご返事します。

 情報センターは広範な問い合わせサービスを提供していて、毎月約500件の安全衛生関係の質問に答えています。4人のスタッフは多くが、情報科学科を卒業して安全衛生の訓練を受けた者で、勤務時間中はどのような質問にも対処できるようになっています。

 情報センターには、電話、ファックス又はEメールで連絡できますが、私たちは、いつでも48時間以内に質問にお答えすることを目標としています(質問の性質と詳細の度合いによりますが)。ボイスメール・サービスは行っていませんので、午前9時から午後4時半の間に電話すれば、いつでも担当者と話すことができます。連絡される場合は会員番号をお手元にご用意下さい。

 より高度のアドバイスが必要な場合、情報センターのスタッフがRoSPAのアドバイザー/コンサルタントに専門的意見を求めることもできます。詳細なアドバイスが必要な場合は、コンサルタント・サービスとして有料で行う場合もあります。

情報センターに対する質問の最近の例
社用車の運転手は救急セットを持ち運ぶ必要があるか?
業務中に動物が原因で死亡災害に被災した労働者数の統計
安全衛生リクルート機関の詳細
単独作業に関するガイダンス
蒸気エンジンに関係する騒音レベルに関する文献検索
電柱に登る場合の安全に関するガイダンス
妊娠した労働者に対するリスクアセスメントはどのように行ったらよいか?
荷物を職場に運ぶためのステーションワゴンの使用に関する調査
安全衛生に関する全国的なキャンペーンの詳細
危険な出来事について誰に連絡したらよいか?
ワイヤーロープの非破壊検査(NDT)についての調査
固定ワイヤの検査頻度に関するガイダンス
労働者が火災報知器システムを故意に破壊するの発見した。どうしたらよいか?
大学の学術論文のための安全文化の研究
どのようなときに駐車場に滑り止めの砂をまくべきかのガイダンス
可燃性液体の取り扱いに関するトレーニング教材を販売する業者は?
若年労働者についての法改正
生コンクリートに接触することによる皮膚障害に関する判例
農場の建築労働者の福祉に関するガイダンス
業務で運転を行っている労働者のリスクアセスメントに関するガイダンス


 情報センターの独自性としては、安全衛生のすべての面をカバーできるリソースがあるということがあります。職場・家庭の安全、交通安全、安全教育、製品安全、水の安全及びレジャー時の安全です。私たちは、一般的な参考資料や、商品/製品一覧も広い範囲で持っていますが、もしご質問が私たちのリソースの範囲を超えるような場合には、それに答えられるようなほかの組織や情報サービスをご紹介します。

 情報センターのスタッフは、センター所有の情報を補完するために、広範囲の電子的リソースを使用しています。安全分野で20件のCD-ROM製品を購入し、GEMやDialogといった商用ホストサービスも利用しています。これによって、さらに他の何百というデータベースを利用することができます。インターネットも広く利用し、たくさんのウェブサービスに加入しています。

 RoSPA会員は、RoSPAの蔵書を最長3週間まで借りることができます(英国標準や規格など例外が少しありますが)。しかし、できるだけ多くの会員に利用していただけるよう、貸し出し点数は5冊(書籍、報告書)以下としています。他の会員からの予約が入っていなければ、さらに電話一本で延長することができます。また会員は、センターが所有している雑誌の記事のコピーを依頼することができます。迅速に対応できるように、一回に5件以下としていただくようお願いしています。追加については、1記事あたり3.50ポンド(約650円)の料金がかかります。

 会員でない方も、センターを訪問して蔵書を閲覧することができます。センターが持っている雑誌の記事は著作権の問題がなければ1件あたり3.50ポンドで依頼できます。もしバーミンガムに来ていただければ、私たちのリソースを使ってご自分で調査することができます。ビジターがデータベースやRoSPAの電子サービスのうちのいくつかを使って調査を行ったり、出版物を見ることができるように、ビジター用施設が設けてあります。ただ、私たちが便宜をおはかりできるよう、どうぞ、あらかじめご連絡下さい。


情報センターデータベース
RoSPAの情報センター内の書籍と記事の詳細を容易に検索することができる。
1日24時間、1週7日間、世界のどこからでも会員のパソコンからアクセスできる。
職場、家、水、レジャー、教育、製品、道路と、すべての分野の安全をカバーする。
報告書、調査、会議議事録、学術誌から消費者雑誌までの記事、規格、法律、ガイダンスを含む。
1988年に設立され、約22,000点の資料を持つ。
毎月約100点の新しい資料が追加され、定期的にアップデートされる。