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単独で仕事を行う労働者に対する暴力
Violence to lone workers case studies

資料出所:The RoSPA Occupational Safety and Health Journal
「OS&H」|2003年12月号 p.4
(仮訳 国際安全衛生センター)



毎年、労働者を襲う暴力は約130万件にのぼる。HSE(安全衛生庁)は、自営を含む小売り業、保健医療従事者、警備、公共交通機関、金融サービス、およびその他のサービス提供者を対象とした19件の事例研究に着手した。

HSEの心理社会部門のChris Roweは、次のように述べた。薬物やアルコールとの出会い、特定の地域における勤務、深夜あるいは早朝の勤務は、職場の暴力の犠牲者となる主なリスク要因のうちの一つである。

事例研究によると、暴力に取り組む実践的で費用効率の高い方法が数多くあり、多くの場合、もっとも効果的なのは簡単な対策であることが明らかになった。

たとえば、"危険を感じるような状況に入りこんではいけない"そして"脅威を感じた場合、口実を作りその場を去る"といったメッセージで、従業員に安全第一に専念するよう勧める。

事例研究は、また、リスクアセスメントの実施、そしてスタッフ向けのトレーニングや情報の提供の重要性を明らかにしている。携帯電話の使用、個人用の緊急アラーム、スタッフの動向を追うのに役立つ簡単なオフィスシステム、そしてもうひとりの同僚と二人体制になることは、暴力のリスクを減らすことに全て役立つであろう。

事例研究(case studies)は、HSEのウェブサイト(www.hse.gov.uk/violence)から入手できる。