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セメントの安全使用ガイダンス
Safe cement use guidance published

資料出所:The RoSPA Occupational Safety and Health Journal
「OS&H」|2003年3月号 p.4
(仮訳 国際安全衛生センター)



 イギリス安全衛生庁(HSE)は、建設業におけるセメントの安全使用に関するガイダンスの、改訂版を刊行した。このガイダンスは、セメントのリスク管理に関するアドバイスを行っており、建設業で、セメントを使用する労働者とそれを監督する全ての人々を対象としている。
 HSEの建設部門の長であるMike Cosman氏は、次のように述べている。「法律は、建設現場にトイレや温水のような福利施設を要求しているが、多くの現場はこれを見落としている。温水は、湿ったセメントに触れる人にとって不可欠であり、素早く完全に洗い流さないと、身体に障害を起こす可能性のある深刻な火傷やアレルギー性の皮膚炎を引き起こすきっかけとなる。
 約450人の建設作業労働者が毎年アレルギー性皮膚炎にかかり、れんが積み職人の約10人に1人が、皮膚炎発症後仕事をやめている。セメントアレルギーは、一度発症すると永久に続く。
 新しいHSEの情報シートは、労働者が行うことの出来る簡単な防止策についてアドバイスしている。
  • セメントが皮膚につかないようにする。事業主は個人用保護具を用意し、労働者はそれを着用しなければならない。
  • セメントが皮膚に付着した場合は、素早く完全に洗い流す。
  • 皮膚が赤みを帯びたりかゆみが生じたときは、医師のアドバイスを求める。
  • 事業主は、いかなる問題も早急に発見するために、定期健康診断を行う。
 「セメント−建設業情報シート(Cement -Construction Information Sheet)No.26改訂版」は、以下でご覧いただけます。
http://www.hse.gov.uk/pubns/cis26.pdf