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RoSPA品質安全監査(QSA):
“批判的な味方”としてのRoSPA監査官の役割


資料出所:The RoSPA Occupational Safety and Health Journal
2005年1月号 p.14−17
(仮訳 国際安全衛生センター)



 ニック・クックが、RoSPAの品質安全監査(Quality Safety Audit: QSA)制度について、EDF電力会社のウェストバートン発電所のジョン・ハンター、コリン・ブラッドレーと意見交換した。

物事は、長年の積み重ねのうえで初めて成功するもので、一晩で成功するというものではない。このことは、芸術や政冶や大事業に対してのみ当てはまるものではない。安全衛生管理においても、最終目標に到達するためには時間と労力が必要なことは同様である。

  ウェストバートン発電所の場合にも、このことが正しく当てはまる。2002年、同発電所は、RoSPAのQSA制度の最高評価レベルであるレベル5を達成した。しかしこれが一夜の成功ではないことは疑う余地がない。
  ウェストバートン発電所の安全アドバイザーであるコリン・ブラッドレーは、「当社は1996年にQSAを採用しましたが、レベル4を達成するのに4年かかりました」と語っている。
  レベル4の達成というものは確かにそれだけで相当な偉業である。レベル4を達成するためには、その企業は非常に厳密で要求水準の高い監査のすべての項目について、評価点の70%以上を獲得しなければならない。同発電所は2000年、2001年と最高レベルの取得を目指したものの、両年ともレベル4という評価を受けている。どうしたわけか、最高レベルに手が届かなった。
  コリン・ブラッドレーは、次のように語っている。「レベル5を達成するためには、すべての審査項目について評価点の80%以上を獲得する必要がありまる。しかし毎度のことであるが、一つの項目に専念してしまうと、他の項目がなおざりになってしまったようだ。」
  そして2002年、ついに同発電所はレベル5を達成した。同発電所はすべての監査項目において評価点の80%以上を獲得したのみでなく、安全衛生にかかわる同発電所の活動・成果の総合評価(HSPR)は驚異的な87%という数字を示した。また同発電所の評価は、2003年は92%、2004年は94%と、年を追うごとに向上している。
  ウェストバートン発電所々長は、同発電所のすべての関係者に感謝の言葉を送った。

送電事業

  英国の送電事業者であるNational Grid向けに年間2,000メガワットを発電する同発電所の活動にかかわる潜在的なリスクを考えると、同所長の喜びは十分に納得できる。
  同発電所の4つの発電設備では、毎日12,000トンから18,000トンの石炭を消費する。石炭は、鉄道の転車台より巨大な石炭ホッパーから供給されている。
  同発電所は最近では、排気ガス脱硫装置を整備し、排気ガスに含まれる硫黄酸化物を、石灰石を含む吸収液スラリーに吸着させ、除去している。また、硫黄酸化物と吸収液スラリー中の石灰石が反応した副産物の石膏は、張り出しや石膏ボード製造用に販売している。使用する石灰石は同発電所内で粉砕している。
  現在、労働者チームは24時間3交替制の勤務体制である。交替勤務は、正社員と契約社員および500社もの請負業者の労働者で行っている。請負業者の労働者の多くは季節労働者であり、同発電所の年次点検保守作業に携わる労働集約型の労働力である。
  潜在的なリスクは、高電圧、建設作業及び蒸気の形で蓄積されたエネルギーから生じる。これ以外にもリスクは、マニュアルハンドリングや機械操作による作業、すべりとつまずき、高所からの墜落・転落、高所での作業、またそれほど多くはないが化学製品の取り扱いなどにより生じる。
  このようなリスクの管理には、安全衛生に対する厳しい監視が必要である。リスク管理には、何層にも重なったたまねぎの皮をむいていくような、多層な安全管理システムが必要となる。このシステムに準じて監査するためには、皮を一枚ずつむくように、一項目ずつ順に精査していかねばならない。
  RoSPAによるQSA基準に照らす場合でも、ウェストバートン発電所のリスク監査は厳密さを要する仕事である。EDF電力会社、エネルギー部安全衛生環境担当管理職のジョン・ハンターは、RoSPA基準のとおり精査していくしかなかった。「このような苦労はいとわない。当社には取り組む価値のある制度が整っているということだから」とハンターはコメントしている。
  また、RoSPA監査官兼コンサルタントであるジェフ・グレッグは、「QSAは企業の取り組みを正確に評価し、成功へ導く手段だ」と言い換えている。
  確かにQSAは定量的な評価をするという意味で評価できる手段である。しかし、評価手段 という用語は別の意味にも解釈できる。
  つまり、QSAを利用する企業は段階を踏み、ワンステップずつ高いレベルを目指すという方法で安全衛生管理に取り組むということである。
  このことは、RoSPA発行の資料が役に立つものである。同資料は2冊のマニュアルからなり、解りやすくて、扱いやすいものである。もちろん2冊とも持ち上げるのに、マニュアルハンドリングの評価をするほど重くない。
  同マニュアルは2冊とも質問事項を列挙しており、第1冊目の質問は次の5セクションに分かれている。

  • 方針
  • 組織
  • 計画と実施
  • 業績の評価
  • 監査結果の評価

  HSEのガイドブック「成功する安全衛生管理(Successful Health and Safety Management (HSE 65))に目を通したことがあれば、この5項目は安全衛生管理システムに必須の主要素であるとHSEが特定していることにすぐに気づくことであろう。
  各セクションは重層的に絡み合っており、監査員が企業の安全衛生管理制度を非常に深く掘り下げて監査できるような仕組みになっている。たとえば、リスク管理方針の項目の第一番目の質問は、次のようなものである。
1.1 この企業では、安全衛生に関する企業方針の総論を含め、安全衛生にかかわる文書を作成しているか
  これは最初の導入質問である。文書が作成されていれば、これに続く質問が次々とある。監査員が以下のような質問を続ける。
1.1.1 企業方針の総論には、安全衛生管理に包括的な責任を有する会長、社長、最高経営責任者などの署名が入っているか。
  このように、RoSPAによるQSAでは、企業の安全衛生制度を深く掘り下げていき、あらゆる層がただ存在するだけでなく、正しく機能しているかどうかを確認する。
  RoSPAマニュアル第1冊目の質問は、安全管理手順がきちんと整備され、必要十分であることを確認する基本的なチェックリストとなっている。言い換えれば、このチェックリストにより企業が果たすべき事項を周知していることをこの企業が証明できるかを精査するのである。
  同マニュアル第2冊目は、企業が果たすべき事項を実行しているかを監査員が確認するためのものである。第2冊目は24項で構成されているが、この24項は、実際は第1冊目の第3項(計画と実施)のサブ項目である。各サブ項目は、特別なリスクについて記載している。一例を挙げれば、騒音、アスベスト、掘削作業、COSHH、マニュアルハンドリングなどである。
  企業は24項の中から監査を受ける10項を選択する。企業への質問は主として方針の実行にかかわるものとなっている。これらの質問に促され、監査官は企業の事業場に出向き、現実に事業場で実行されていることを確認することになる。マニュアル第1冊目の手順を重視した質問は、第2冊目の質問により補完される。
  またQSAは、継続的な改善活動のための枠組みを提示している。そのうえ、QSAによる監査は、改善活動が旨くいかなくても、非難されることはない。同マニュアル第2冊目の現行の第4版は2002年に発行されたが、このときに、リスク管理評価項目を含めたサブ項目の数は、10から24に増えている。
  コリン・ブラッドレーは、「これは大きな前進である。わたしにとって安全衛生の要とは、リスク管理制度の実施と作業者への語りかけの2つを強調することである」とコメントしている。
  企業が24のリスク管理評価項目の中から、監査を受ける対象として10項目選択することにすると、監査はきわめて柔軟に行えるようになる。
  コリン・ブラッドレーは、次のように語っている。「ある特定のリスク管理評価項目について特別優れた実績を挙げている場合は、その項目を一年間監査対象から外し、代わりに他の項目を監査対象にすることができる。たとえば、先の当社の監査では、電気系統の安全にかかわるものを含め、4項目を対象から外した。その代わりに、個人用保護具、マニュアルハンドリング、高所での作業、COSHHにかかわるリスク管理評価項目を選択した。このように柔軟に監査項目を選択できるので、すべての管理評価項目にわたって均等に継続改善させることができるのである」
  QSAの格付けは2年間有効である。2年経過後は、この企業は再監査を受けなければならない。ウェストバートン発電所は年1回の監査を定期的に受け続けている。コリン・ブラッドレーも語るように、「当社は年1回監査を受けることが価値があると認めている」からだ。
  もちろん、すべての企業にこのように高いレベルの監査を受け続ける余裕などない。高レベルの監査を受ける余裕のない企業には別の選択肢が用意されている。これについてRoSPA監査官のジェフ・グレッグは、「企業自らが自社の監査を実施できるように、わたしたちは企業の労働者に対し、研修・訓練を行っている。次に、社内向けの評価レベルを確認して到達レベルを決定する。このような方法を取って、クライアントである企業のコストを低減しているのである」と説明している。
  RoSPA監査官による監査は、一般的なパターンに従って実施される。RoSPA監査官による監査の目的は、クライアントである企業にとって監査プロセスをできるだけ簡単にすることである。新規のクライアントとなる企業に対しては、余裕を見て監査実施の相当前の段階に連絡を取り、手順を詳しく説明する。またRoSPAは、監査官が確認する必要のある書類の明細を記したリストを送付する。また監査官は、監査を実用的なものにするための協力者であるファシリテーター(進行役)を指名するようクライアント企業に要求する。
  ファシリテーターの役割には、監査のあいだ監査官に同行すること、監査官が訪問すべき地域や面会すべき人々とのアポイントを取り付けること、追加された書類を監査官がさらに詳しく調査できるよう支援すること、監査官と現場の管理職のあいだの連絡をスムーズに行えるよう調整することなどが含まれる。
  見返りとして、監査官は監査プロセスをできるだけ容易にする。RoSPAの監査官、ジム・ピアースは、「企業の事業の流れを中断させないよう、混乱を最小限に抑えることを目標としている。たとえば、多くの場合監査中に、企業の書類を確認する必要があるが、書類確認中は、クライアント企業はわたしの横に座って神妙にしている必要はないのである。その間クライアント企業は業務を継続して時間を有効利用すればよく、クライアント企業とは、書類確認の後に会合を開けばいいのである」とコメントしている。
  しかしほとんどのファシリテーターはRoSPA監査官と過ごす時間を「業務の中断」とは思っていない。それどころか、まったく逆に感じているのである。「監査官と過ごす時間は、非常に有意義なものである。監査官が何をどのように求めているかを直接知ることができるからである」とコリン・ブラッドレーは語っている。
  別のメリットもある。RoSPAの監査は、実に広範にわたり、英国内はもちろんのこと、世界中の企業がその対象となっている(オーストラリア、ポルトガル、パキスタン、ノルウェイ、湾岸諸国、アフリカ諸国、バルト諸国、ドイツなど)。監査官にとっては、ひとつの企業や国と他の企業や国同士で相互に優良事例を伝え合う絶好の機会となる。
  RoSPAによる監査のパターンはしっかりと確立したものである。会議(通常現場の責任者とその地域を統括する責任者が出席する)開催後、現場を徒歩で一回り点検する。ジム・ピアースは、「この初めの巡回点検で、監査対象とする10のリスク管理評価項目を最終決定する」と語っている。
  中心となる監査の期間は、現場の規模や問題の大きさにより異なる。通常は、2日から5日間ほどである。ピアースによれば、20日間という長期を要した、複雑で大規模な現場もあったという。
  監査を始める前にRoSPAの監査官が注意して明確にしておくべき点が一つある。それについて、ジェフ・グレッグは次のように語っている。「危険と思われる活動をいかに止めるべきか、わたしはつねに自問している。危険なことはめったに起きませんが、もし起きるようなことがあれば迅速に行動する必要がある」
  監査最終日には、最終会議を開く。「ここでクライアント企業に、問題の全体像を見せる。ただし、この全体像は詳しい具体例で示さなければならない」とジェフ・グレッグはいう。
  大切なことは、この最終会議では、意地の悪いことを決して言わないことを監査官が確認しておくことである。「試行錯誤しさまざまに監査していくうちに、監査がいかによい方向に向かって行くかを、ファシリテーターに知ってもらうようにつねに心がけている。この方法はうまくいっているようである。監査を受けた企業がその思惑どおりには良い結果を得られなかった場合でも、ファシリテーターは、この監査は悪い知らせも前むきな方法で伝えてくれるのである」
  最終報告書は最終会議の数日後に提示される。最終報告書には、それぞれの管理項目の評価結果の明細をリストアップする。また同報告書には、監査/HSG 65 の主要5項目について、レーダー グラフ形式(radar screen diagram)で企業の実績を一覧できる全体像も記載する。
  EDF 電力会社ウェストバートン発電所のような企業を監査する場合、監査官は監査対象現場の安全衛生にかかわる広範なデータを収集し、理解して、分析する必要がある。次に監査官はこのデータを基に、現場の安全衛生管理の現状を正確に表現しなければならない。この情報は、解りやすく、役に立つように、積極的な方法で伝達しなければならない。
  またRoSPAは、クライアント企業が必要と感じた際には専門家による助けを提供できる。
  監査官にはどのような資質が必要とされるのであろうか。必要とされることは実に多いが、他に先んじて必要なことは、おそらくひとつであろう。
  このことについては、ジム・ピアースが明確に語っている。「非常に大切なことはコミュニケーションである」。ピアースにとって重要なコミュニケーションとは、自分の意見を語る以上にクライアントの意見に耳を傾けるということである。もちろん、聞く能力というものは、柔軟で分析を重視する態度に結びつけるべきである。ジム・ピアースは次のようにコメントしている。「ときおり、クライアント企業が監査の要件を満たすものの、期待した方法を取らなかった場合がある。そのような場合は、監査官はクライアントの信用をえるようにしなければならない。
  たとえば、立ち会った確認監査で、ある新規のクライアント企業に安全委員会がないことが明らかになったケースがあった。それでも、その現場を巡るうちに、安全委員会に期待するようなある種のコミュニケーションと話し合いがあることを示す強力な証拠がみとめられた。コミュニケーションと話し合いは、形式張らずに単純に行われていた。わたしたちは当然、安全委員会をつくるようそのクライアント企業に勧告し、現在は安全委員会が存在している。しかし当時、その企業の評価点レベルを決定する際に、レベル2ではなく、レベル3にしようとわたしは提案し、RoSPAの評価委員会で認められした」
  もうひとつの大切な資質は、スタミナである。監査官の一日は、クライアント企業の現場を去ることで終わるとは限らない。ホテルにもどり、書類を整理し、企業の安全衛生制度の側面を一つ一つ集め、全体像を形作っていかねばならない。
  ジム・ピアースは、次のように語っている。「時折、頭の中には細かい断片がばらばらに存在し、最終会議の前日になってはじめて全体像が明確に理解できるようになることがある」
  ウェストバートン発電所の場合、2004年に明らかになった全体像は、絶賛に値する素晴らしいものであった。同発電所は、2度目のレベル5評価を受けた。「今回わたしたちは2004年より若干向上し、94%を達成した」とコリン・ブラッドレーは語った。
  同発電所の次の目標は何であろうか。これ以上目指すところはもはやないのであろうか。そのようなことは決してない。
  ジョン・ハンターは決してそのようなことはないと否定している。「わがEDF 電力会社に関する限り、QSA第4版は、大きな前進である。リスク管理の実施に重点的に焦点が当てられていることを好ましく思う。しかし、次のQSA第5版により、さらに深く精査すべきであろうと考えている。監査ではさらに深く企業の懐に入り込んで細かく精査するべきである。現場では一日かけて、ひとつの作業に対し、そのあらゆる側面を精査するべきと考える」
  ジョン・ハンターはQSAの新しいあり方も提唱している。「労働者の行動にも焦点を当てるべきである。たとえば、個人用保護具を装着していない労働者には、監査官はその理由をただすべきである。労働者の行動は次に取り組むべきポイントである。不安全行動をなくすことこそ真に安全な企業文化をつくりあげる鍵となる」
  さらにハンターは、QSAでは、災害も考慮に入れるべきとしている。「企業がその労働者に傷害を負わせるようなことがあれば、その企業にはQSAの最高位獲得の資格を認めないようにするべきである。災害はすべて防げる。根本的原因をさかのぼって調べると、通常は管理ミスであることがわかる。だから、QSAの最終評価を決定する際には、企業の災害記録も考慮するべきである」
  ジョン・ハンターは、ウェストバートン発電所のQSAレベル5、6の審査においては、深い精査による監査、労働者の作業行動、災害記録を考慮に入れてもらいたいと提案している。この提案により、レベル5を目指す多くの企業は、レベル5、6のいずれを目指すべきかさらに真剣に検討する機会を与えられることになる。
  ハンターの、監査に安全面での実績を取り入れるべきとする提案に、RoSPA事業開発部長エロール・テイラーは共感している。テイラーも安全面の実績の精査をさらに深めるべきと提唱する一人である。
  「企業は災害と疾病の発生率を公開するべきである。災害率と疾病率のデータは、財務業績とともにその企業報告書に掲載するべきだ。端的にいえば、あらゆる実績を公開する、ということである。透明であれば改善できる。なぜなら、投資家から労働者にいたるあらゆる利害関係者が企業のリスク面の傾向を把握できるようになるからである」とテイラーは結論している。
  QSAの第4版は、一般的に認知度が高まりつつある「OHSAS 18001(労働安全衛生マネジメントシステム監査スペシフィケーション(Occuaptional Health and Safety Management Systems Audit Specification)」のあらゆる要求事項も含んでいる。RoSPAのQSAは「OHSAS 18001」以上に広範囲にわたる包括的なものであるが、RoSPA監査官はQSA監査の基準の一つとして、企業が「OHSAS 18001」認証取得に値するかということを決めることができる。ただし、「OHSAS 18001」は合格か不合格かを計るための監査スペシフィケーションであるが、QSAのレベル評価は、企業がその安全制度の進展を監視し、利害関係者に継続的な改善活動を具体的に示すためのものであることに留意することも大切である。
  ジョン・ハンターは、RoSPA監査官の役割は、あなた方の味方であるが、同時に欠点や改善の可能性を躊躇なく指摘する、“批判的な味方”と見ている。
  「RoSPAのQSAをすべての企業に勧める。QSAはお金に変えられない価値があるからだ。QSAのおかげで継続的な改善活動が実行できる」とコリン・ブラッドレーはいう。
  ウェストバートン発電所は、安全衛生の問題から見ると、非常に大きなたまねぎであるが、QSAのおかげで涙を流さずに皮をむいている。
  ところで、QSA制度により経営・管理者側は心の安寧が得られるのであろうか。ジョン・ハンターは、「とんでもない。こんな大変な監査は二度と受けたくありません」と言って笑った。

QSA実施要領

御社に適切なQSA実施要領について詳しくは、 電話0121 248 2034(RoSPA研修、コンサルタント担当)までお問合せください。



本監査システムは、RoSPAの経験豊富なコンサルタント1名がクライアント企業内で実施いたします。または、RoSPAでクライアント企業社員1名に研修を受講していただき、監査官として認定後、当該企業にて監査を実施することも可能です。


訳注 COSHH - Control of Substances Hazardous to Health Regulations。 1989年HESによって導入された一連の法令で、人体への有害物質の貯蔵と使用を管理するためのもの。