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ガソリンスタンドにおける静電気の危険

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2001年5月号 p.3)
(訳 国際安全衛生センター)


給油中の車内に戻ると、静電気を蓄積させる可能性がある。カーペットに足を摺り付けた時と同じである。稀には、静電気が放電して燃料タンクの給油口の周囲のガソリン蒸気を発火させることもある。

こうした潜在的な危険を避けるためには、車の給油所の近くにいることである。ノズルの自動ホールド・オープン・ラッチを使用していても、給油中は車内に戻ってはならない。一度車を出た後、また車内に入る時は、外側の金属部分に触れて、蓄積した静電気を放電する。給油ポイントから必ず離れているようにする。

給油中にもしも火が出たら、車の燃料タンクの口にノズルを残したまま、その場を離れて直ちにスタンドの係員に知らせる。係員が全てのポンプの運転を停止することができるようにするためである。無人スタンドの場合は緊急内部通話装置を使って助けを呼ぶ。

給油中の安全に関するその他の注意事項

  • 給油中は必ず車のエンジンを切ること。
  • 給油中は喫煙したり、マッチに火を付けたり、ライターを使ったりしてはならない。
  • こぼれを防ぐため、燃料タンクに入れすぎたり口元まで入れてはならない。タンクが一杯になるとポンプは自動的に停止する。
  • ポンプに付いているホールド・オープン・ラッチだけを使用すること。ガスキャップなどの物体でラッチを無理やり開けてはならない。
  • 携帯用ガソリン缶にガソリンを入れる時は、認可された容器のみを使用すること。容器は必ず地面に置き、ポンプのノズルを容器に接触させて、静電気によってガソリン蒸気が発火しないようにする。車内、トランク内、ピックアップの荷台、平床式トレーラー、トレーラーの床の上で決して容器にガソリンを入れてはならない。