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危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示を速やかに行う
(資料出所:NSC発行「Today's Supervisor」2002年4月号 p.12-13)
(訳 国際安全衛生センター)
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ジョージ・アール・ポポビッチ記:
コンピューターが我々のビジネス活動の殆ど全ての局面で用いられている。 貴方の工場での最も込み入った、また重大な安全プログラムの一つである危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示を管理するためにパソコンの力を利用してはどうでしょうか?
会社は、最新の安全ソフトウェアを用いることにより、危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止表示・プログラムでの、より高い管理効率とより高度な管理水準を得ることが出来るのである。
先端コンピューター技術の今日の世の中において、危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示のソフトウェア管理システムを工場施設や製造工程に組み込むことは意味のあることである。
危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示工程を手動により行うことと異なり、保守安全ソフトウェアを用いることは、幾つかの際立った利点がある。
安全確保のシステム
一つには、危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示・ソフトウェアは、運転操作要員に危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示の内容を標準化することを可能にさせている。
危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示の基準は、危険限界管理点を看過することがないようにする為に、データベースに組み入れることが出来る。
このような手立てを講ずることは、複雑なシステムでは、コンピューターがこうしたシステム内の全ての潜在的なエネルギー域を「記憶している」ので、特に役立つのである。
装置毎の手順は、システム内の各々の監視装置により、把握することが出来る。
これらの方法により、適切で漏れのない危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示の手順が正確に作動する。それにより人為的なミス発生の機会を最小限に留めることが出来る。
更に、ある種のソフトウェア管理システムは、そのシステムへ適切なアクセスが出来るように何段階かの警報レベルを持っている。
これにより、データの確実性とシステムの保障をしているのである。 こうしたことが、このダウンサイジング、規制緩和、会社併合の時代での安全に関する欠くことの出来ないテーマである。
従業員の離職と減少により、代替運転要員がシステムの設計や操作手順を十分には知らないとか、十分には習熟していない、といった事態が持ち上がり得るのである。
クロス・トレーニングや就業時間延長といった要因も、システム災害の可能性をより大きなものとする可能性がある。
プラントに合わせて作るソフトウェア
その他の利点として、会社が、その会社独得の必要に合うようにソフトウェアを特別に製作することも出来る。
例えば、機能強化された画像表示プログラムを選ぶことが出来る。 更に進んだソフトウェアでは、その工場のプラントを運転する為の制御システムと同一のプラント構成機器を組み込んだ線図を画面で見ることが出来る。
この「ポイントアウト・アンド・クリック」あるいは「画面にタッチする」ことで操作が可能であることにより、運転要員は、危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示の予定や実施をプラント中、かたよりなく、自動的に行えるとの自信を得ることが出来るのである。
これにより、運転員の習熟に要する時間と集中的な訓練の必要を最小化することにもなるのである。
もう一つの有用な点は、危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示をしているときのプラントの系統線図をプリントアウト出来ることであり、この図示資料は、従業員が何処が立ち入り禁止や危険表示個所になっているかを留意する助けとなる。
安全衛生局規則では、会社が域内で働いている外部請負業者やプラント要員に適当な危険な場所への立ち入り禁止・その表示方法につき正しく説明することを要求しているので、この種のコミュニケーションは、必要欠くべからざるものなのである。
この通知を書類と図面で行うことにより、会社は、災害の可能性を減らすことが出来るのである。
正しく表示を取り付けなさい
危険な場所への立ち入り禁止・立ち入り禁止の表示が守られるかどうかは、大いに、表示の書き方や正確さ次第ということである。
非常に読みやすいレーザー印刷の表示札は、読みにくい場合がある手書きの指示札よりも遥かにましである。
施設要員は、往々にして、何百枚もの表示札を作らなければならないので、その正確さも心配の種となる。
通常、施設要員は、この作業を工場の操業停止時とか緊急状況といった時間制限下で行うのである。
レーザー印刷の表示札とするならば、人為的なミスを排除する助けとなる。
表示札それ自体を、紙から、プラスチックの上等なものにすることが出来る。
レーザー印刷のプラスチック表示札は、油や日光に曝されても大丈夫である。
対照的に、紙の表示札は、時として、油や日光等に曝されると破損したり、判読不能になってしまう。
油や日光等に曝される外部スイッチ、弁や他の装置は、そこに付けられた表示札の質を損なう可能性がある。
紙の表示札をプラスチックのケースに入れるという古い考えは、事態を一層悪化させるのである。というのは、プラスチックのケースが温室を作りだし、表示札の劣化を一層促進することになってしまうのである。
賢明な読者にアドバイス
システム統合を実施するには、市場で入手可能なソフトウェア・パッケージを研究し、評価する為の安全、設計、運転要員から成るチームの編成を考慮するべきである。
複雑な製造工程に適用するには、要求仕様に合った特注ソフトを用意出来る会社と交渉したいと考えるでしょう。
適切な統合システムを確保するには、テストとデータエントリーに充分な時間を与えることが必要である。
安全と品質保証の専門家は、統合システムの設計と実施過程とを監視しなければならない。
そうすれば、もし何らかの欠陥が発見されたなら、請負業者と会社側の担当者は、実施可能な解決策を見つけ出す為に速やかに集まることが出来るのである。
システムの柔軟性に限って見れば、このシステムでは、開発と初期実施課程においてシステムに取り込むデ−タは、選択可能であるということを知っておくべきである。
危険な場所への立ち入り禁止・禁止の表示の判断基準は、電算化された危険な場所への立ち入り禁止・禁止の表示システムに変換する前に事前にローディングしておくことになる。
あるいは、貴方は、ステップ毎に判断するというシステムを好むかも知れない。
いずれにせよ、試験方法を作り出し、その試験を実施し、システムの正確さと品質が耐え得るものであることを点検することは重要である。
最終的に、正確な記録付けが欠かせない。 保守安全ソフトウェアは、データの保存と再生がいつまでも出来る。
貴方の危険な場所への立ち入り禁止・禁止の表示作業を電算化することは、有意義である。
時間の節約になり、自動的に起こったことの文書化をし、危険な場所への立ち入り禁止・禁止の表示装置システムの見直しは、多くの利点の内の幾つかに過ぎない。
本当の見返りは、災害を減じ、生命を救う可能性が高まることにある。
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