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墜落・転落防止に積極的に取り組む
Fall Protection: Get Involved

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年2月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)


労働者が墜落転落保護具に損耗や亀裂がないかどうか検査するときは、監督者も積極的に関与するべきである。
 ノースカロライナ州シャーロットにあるDuke Energy社のプロジェクトマネージャーであるディー・パトナム氏は、監督者がこうして積極的に関わることで、墜落転落保護具をチェックすることの重要性を印象付けることができる、という。
 パトナム氏は、墜落転落保護具のチェックのポイントを次のようにまとめている。

  • 使用前に各保護具を点検する。
  • 合成繊維のハーネスに損耗、裂け目、磨耗、汚れがないかどうか調べる。
  • 縫い目にほころびがないかどうか調べる。
  • ハーネスの金属取付部にきず、変形、さび、損耗がないかどうか調べる。
  • 特にアンカーポイント取付具(anchorage point attachment device)に注意しながら、ランヤードにきず、変形、さび、損耗がないかどうか調べる。
  • 位置決めベルトのスナップフックとその他の接続具が、ロック機構をそなえたものであることを確認する。
  • スナップフックがきちんと機能することを確認する。

損傷した墜落転落保護具が見つかったら、監督者はその保護具一式を取りのけて、使用できないようにする。パトナム氏は、損傷した保護具を自宅に持ち帰らせたりしてはならない、と警告する。問題のある保護具を使用した労働者が危険にさらされるだけでなく、別の誰かが保護具を使用して事故が起きると、企業の責任問題に発展するからである。