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火災の等級ごとに適切な消火器を使用する
Use Proper Extinguisher For Each Class of Fire

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年7月号 p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 監督者は、自分の管理区域で発生する可能性のある火災に4つの等級があることを知っておく必要がある。従業員が初期消化を効果的に行えるようにするには、これら4つの等級の火災について、従業員に十分な知識と理解を持たせる必要がある。4つの等級とは以下のとおり。

 等級A: 木材、紙、布、ゴム、多くのプラスチック製品など、通常の可燃性物質による火災で、水または水を大量に含む溶液の消火・冷却効果を活用することが最も重要。

 等級B: 引火性液体、グリース、油、タール、油性塗料、ラッカー、およびこれらのものに類似した物質による火災で、空気を遮断するか、またはその供給を断って、化学的な連鎖反応を防ぐことが重要である。可燃性ガスもこの等級に含まれる。

 等級C: 電気設備内またはその付近での火災で、非伝導性消火剤の使用が最も重要。ただし実際に燃えている物質は、その性質によって等級Aか等級Bに属するものである。

 等級D: マグネシウム、リチウム、ナトリウムなどの発火性金属による火災。このタイプの火災には、特殊な消火剤と消火技術が必要である。

 各部署や作業場に置かれた火災消火器のそれぞれには、その消火器が適した火災の等級、使い方、点検方法を記した標識を貼っておく必要がある。

 個々の作業区域や仕事場に用意されている消火剤については、それぞれの消火剤の重要なポイントをすべての労働者に周知徹底する必要がある。消火器のメーカーや販売元に問い合わせれば訓練用の資料を入手できる。また地元の消防署に訓練への協力を依頼すれば、喜んで応じてもらえるはずである。消火器の選択、設置、使用、検査、保守に関する情報は、マサチューセッツ州クインシーの全国防火協会(The National Fire Protection Association : NFPA)でも入手可能。同協会のウェブサイト www.nfpa.org も参照のこと。
通常
可燃性物質
引火性
液体
電気
設備
発火性
金属