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安全から目をそらさない Keeping an Eye on Safety
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年6月号
p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)
目のけがの代償は事業者にとっても労働者にとっても大きい。
金属片や石のかけら、釘、研磨用砂など、飛んでくる物体は、職場で発生する目の傷害の最も大きな原因になっている。イリノイ州シャンバーグにある米国視覚障害防止協会(Prevent Blindness America)は、目の傷害の原因としてこのほかに次のようなものを挙げている。
- 砥石(細かな粉末の飛散)
- 腐食性物質
- 有害な可視または熱放射線
- はねた金属
- 有毒なガスや蒸気
監督者は、いつ、どのような種類の個人用保護具が必要かを知っておく必要がある。この責任を果たすには、政府の各種規制に通じ、さまざまな危険を認識できるようにするとともに、目を保護するためにどのような手段が利用可能かについてもできるだけ多くの知識を持っておく必要がある。
硬い金属製工具同士をぶつけ合ったり、金属製手工具で機材を叩いたり、切断によって粉じんが飛び散ったりする作業を行う場合、一般に作業者とその周囲の労働者は目の保護具を着用する必要がある。非鉄製の「ソフトな」打撃用工具を使用し、作業現場を金属製や木製、帆布製のデフレクタで囲むと、危険を最小限に抑えることができる。木材加工用・切断用工具を顔の高さや頭上で使う場合をはじめ、粉じんが目に落ちてきたり目に飛び込んできたりする可能性がある場合には、ゴグル形保護眼鏡かフェイス・シールドを着用する必要がある。
危険が潜在する作業では、時として目を保護することの必要性が見過ごされることがある。たとえば、ワイヤやケーブルを切断する、スパナで叩く、ハンドドリルを使用する、コンクリートを削る、廃材から釘を抜く、資材を顔の高さまで持ち上げる、現場の風下で作業する、頭上でスパナやハンマーを使用する、といった作業である。このような作業を行う労働者は、側面に十分な覆いがあり、額をガードする形の目の保護具を着用する必要がある。
個人用保護具の必要性と、いつ、そしてなぜ個人用保護具を使用すべきかをすべての従業員に理解させることは、監督者の重要な仕事の一部である。従業員が個人用保護具の評価と選択のプロセスにより積極的に関与すればするほど、定められた要件を従業員が支持し、遵守する可能性も高くなる。
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