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職場の安全にとって大きな意味を持つ心肺蘇生術の訓練
CPR Training a Valuable Part of Workplace Safety
(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年3月号
p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)
心肺蘇生術(cardiopulmonary resuscitation : CPR)は、心臓発作を起こした人に応急処置を施すための4つのステップからなる蘇生術で、時として病人の生死を左右することがあるくらい重要なものである。心肺蘇生術を迅速かつ適切に施すと、酸素の欠乏による脳の損傷や死を防ぐことができる。また、心肺蘇生術を施すことで、発作を起こした人が細動除去(心臓に電気ショックを与えること)まで持ちこたえられる可能性も高くなる。
心肺蘇生術を最も効率的に学ぶ方法は、研修に参加することである。研修機関によっては、職場に出向いて研修を行っているところもある。研修では、企業のニーズに応じて、応急処置の基本と心肺蘇生術から、もっと高度な技術の訓練まで、さまざまなコースが用意されている。心肺蘇生術を施す人は、毎年資格の認定を受けるべきである。大企業の場合には、自社の施設を訓練の場として提供し、従業員や地域の人々を対象とした研修コースを用意する方法もある。
心肺蘇生術の訓練は、OSHAの種々の規則への適合という面でメリットがある。OSHAでは、職業上の危険が妥当に排除された安全で衛生的な職場を用意することを義務付けており、医療や応急処置に関する要件は事業者の責任において定めることが望ましいとしている。
OSHAでは、心肺蘇生術の訓練の実施を義務づけてはいないが、「応急処置訓練プログラムのガイドライン(Guidelines for First Aid Training Programs)」では、心肺蘇生術の訓練を応急処置プログラムの通常の構成要素とすることが奨められている。心肺蘇生術の訓練は、会社が安全で衛生的な環境の整備に力を入れていることを実感できるという点で、従業員にとっても大きなメリットがあるはずである。
NSCは国内各地で心肺蘇生術の訓練を実施している。詳細については、www.nsc.org/psg/fai.htmを参照のこと。
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