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働くティーンエージャーには監督が必要
Working Teens Need Supervision

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年5月号 p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)


 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)によると、毎年約70人の青少年が作業中にけがをして死亡しており、同じく約7万人が緊急治療室に運び込まれるほどの重症を負っている。
 これから夏へ向けてティーンエージャーの雇用を予定している場合には、14才と15才には以下の作業が禁じられている点に注意する必要がある。
  • 仕事で食べ物を調理すること(給仕カウンターでの作業は除く)。
  • 事務用などの危険がほとんどないものを除き、動力機構を備えた機械を操作すること。
  • はしごや足場の上で作業すること。
  • 倉庫内で作業すること。
  • 建設、建築、製造分野で働くこと。
  • トラック、貨車、コンベアに荷物を積んだり下ろしたりすること。
 ティーンエージャーは配達などの目的でクルマを運転することはできるが、ティーンへの運転免許の発行については事業者側で継続的に注視する必要がある。NSCの2002年度版『Injury Facts』によれば、43の州とコロンビア特別区に何らかの段階的運転免許付与プログラム(graduated driver's license program)があり、少なくとも16州とコロンビア特別区では、ティーンが運転するクルマの同乗者数を制限している。
 米国運輸安全委員会(National Transportation Safety Board。ワシントン)は、マサチューセッツ州チャタムで昨秋開催された段階的運転免許に関するNSCシンポジウムで、次のような提言を行った。
  • 州は、仮免許をもつ若年初心者ドライバーに対し---21才以上の成人ドライバーが監督者として同乗する場合を除き---本免許取得までは少なくとも6か月間(もしくはそのどちらか長い方の期間)、20才未満の同乗者を2人以上乗せることを禁止すべきである。
  • 州は、仮免許中に同乗監督する成人ドライバーの年齢要件を21才以上とすべきである。